2月9日、Appleは初のスマートスピーカー「HomePod」を米・英・豪で発売したが、同シリーズに早くも新型モデルの噂が登場している。今年の秋に、「HomePod」の新型モデルが登場する予定なのかもしれない。
Rosenblatt Securitiesの投資家向けレポートによると、Appleは「HomePod」の廉価版モデルと、新型「Apple Pencil」を開発しているとのこと。同レポートを書いたアナリストの予測では、これらの新製品は2018年秋に登場するとしている。
「HomePod」の廉価版と新型「Apple Pencil」が今秋に登場か
Rosenblatt SecuritiesのJun Zhang氏は、新型「HomePod」の特徴をほとんど挙げていないため、どのような製品になるのかはほとんど分かっていない。
考えられるのは”音質の犠牲”と”小型化”によるコスト削減を行うことで製品価格を抑えるという話。音質が売りの「HomePod」だが、いくらか音質を犠牲にし、小型化を行うことでコストの削減を行う予定なのかもしれない。実際にその方法で、Amazonは「Amazon Echo Dot」の販売が好調だ。
この廉価版「HomePod」は、具体的には150ドルから200ドルの間で販売されるとのこと。現行モデルが349ドルであるため、約150ドルから200ドル近く安い製品になる可能性がある。
ただし、Appleが本当にこの手を使うつもりだろうか。Appleは「HomePod」を、スマートスピーカーとしてではなく、どちらかというとiOSの拡張スピーカーとして販売している印象だ。
Amazon EchoやGoogle Homeなど何でも答えるスマートスピーカーとは異なり、「HomePod」はあくまでも音楽を楽しむためのデバイスで、スマートスピーカー機能はオマケに近い。なぜなら、何でも答える機能は、すでに主要なApple製品に組み込まれているからだ。
仮に、Appleが「HomePod」の廉価モデルを開発しているとしても、少なくとも音質を犠牲にした新製品を出す可能性は少ないだろう。他社のスマートスピーカーに比べて性能が劣る製品を、Appleがこれから作る意味合いはあるようには思えない。ただ、本当に廉価版が登場した場合、「HomePod mini(仮)」は本家の「HomePod」より売れる可能性は否定できないが。
ちなみに、アナリストは新型「Apple Pencil」についても今年秋に登場する可能性があると言及している。新型Apple Pencilは噂の「iPhone X」の大型モデルのために作られるとし、「iPad Pro」でなくとも使用することができるとのこと。こちらも信憑性は不明だが、もし本当に登場すれば、「Galaxy Note」シリーズに対抗する製品となりそうだ。
他にも、Appleは2018年のラインナップとして、処理能力が早くなった新型「iPhone SE」や、TrueDepthカメラが搭載した新型「iPad Pro」が登場するとの予測を打ち立てている。また、昨年の「iPhone 7」シリーズと同じように、「iPhone 8 Plus」の(PRODUCT)REDモデルも登場するとのこと。ただし、メタルフレームは塗装が難しいため、「iPhone X」のレッドモデルに関しては登場しない可能性があると指摘している。
[ via AppleInsider ]