KGI Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏が、次期iPhoneに関する新しい情報を公開した。
同アナリストの予想によると、次期iPhoneの上位機種には「iPhone X」と同様に2セル(L字)バッテリーが搭載されるとのこと。さらに、下位機種の6.1インチモデルに関してはどの会社が製造を行う予定なのかが判明している。
有機ELディスプレイ搭載モデルは「iPhone X」と同じ2セル(L字)バッテリーに
以前にKuo氏が公開したレポートでは、2018年に発売するiPhoneは3モデル登場し、そのうち5.8インチと6.5インチのモデルには有機ELディスプレイが搭載、6.1インチのモデルには液晶ディスプレイ(LCD)が搭載されると予想されている。
このうちの有機ELディスプレイ搭載モデルに関しては、Kuo氏は5.8インチモデルを「iPhone X(第2世代)」、6.5インチモデルを「iPhone X Plus」と呼んでいるが、本日公開された最新レポートで、大型モデルの「iPhone X Plus」のバッテリー容量に関する情報が明らかになっている。
「iPhone X Plus」は「iPhone X(第1世代)」よりも端末サイズが大きくなることによって、より大きなバッテリーが搭載できるようになる。Kuo氏の予想では、「iPhone X Plus」のバッテリー容量は3,300~3,400mAh、「iPhone X(第1世代)」に比べて25%ほど向上する見通し。
さらに、「iPhone X(第2世代)」と「iPhone X Plus」には、2セル(L字)バッテリーが採用される予定。これは「iPhone X(第1世代)」で採用されたものと同じものになる。
ちなみに、先日のレポートで触れていた「iPhone X(第2世代)」と「iPhone X Plus」のRAM容量が両方とも4GBになるという情報に変更はないようだ。
6.1インチモデルの液晶はJDIが7割を供給へ
6.1インチの液晶モデルに関しては、今月24日に公開されたKuo氏のレポートで、背面カメラがシングルレンズになること、アルミフレームが採用されること、「Face ID」が利用されること、3D Touchが使えないこと、RAM容量が3GBになることなど様々な情報が判明していた。
そして、今回はさらに主要な製造会社が判明。Kuo氏によると、同モデルの生産は台湾メーカーのPegatron、Foxconn、Wistronがそれぞれ6:3:1の割合で担当するという。
ディスプレイに関しては、ジャパンディスプレイ(JDI)が7割もの供給を占めているとのこと。もちろん供給されるのは超薄型のフルアクティブ液晶になるようだ。同液晶を採用することで、ベゼル幅を0.5mmまで狭くすることができるとみられる。
また、同モデルのバッテリー容量は「iPhone X(第1世代)」より8.5%大きい2,850〜2,950mAhになり、ロジックボードはより小さくなる予定だ。
iPhone X (第1世代) |
iPhone X (第2世代) |
iPhone X Plus | 6.1インチiPhone |
---|---|---|---|
2,716mAh | 2,716mAh? | 3,300~3,400mAh | 2,850〜2,950mAh |
「iPhone X(第2世代)」と「iPhone X Plus」、そして6.1インチのLCDモデルに関する最新情報は以上となる。
ちなみに、Kuo氏によると、現在販売されている「iPhone X」は、やはり予想よりも販売が好調ではない模様。この原因は、主に「iPhone X」の高い価格設定にあるとみられ、一定のユーザーが「iPhone X」ではなく、廉価版モデルの「iPhone 8」シリーズに流れているものと予想される。
今年発売する有機ELディスプレイモデルが、どの程度高額になるのかは明らかになっていないが、Kuo氏の予想では来年もこの状況は変わらず、6.1インチ液晶モデルが売れると予想した。
次期iPhoneは、6.1インチ液晶モデルと5.8インチ/6.5インチ有機ELディスプレイ、いずれも2018年9月に発売する見通しだ。
[ via MacRumors ]