近年、10代ユーザーのネットトラブルの深刻化が懸念されている。SNSなどは気軽に利用できる一方、いじめや犯罪などの被害者・加害者になってしまう事例もあり、学校などでの指導や、国民生活センターなどへの相談も多くなっているという。
親としては、できれば自分の子どもが被害者・加害者になってほしくないと思っている一方、スマートフォンを持っていることによる恩恵も多々あるため、どうするのが最適なのか悩んでいる人もいるはず。
そんな悩みを抱えている親御さんのために開発されたといっても過言ではない、便利なアプリがあることをご存知だろうか。その名も「Spyzie」。同アプリでは、スマホやタブレットのデータをリアルタイムでトラッキングすることができる。
今回、開発元からAndroid版「Spyzie」を提供していただき、実際に使用することができたので、同アプリの特徴を詳しく解説したいと思う。
たったの3ステップで子どものスマートフォンをトラッキング
今回ご紹介する「Spyzie」は、冒頭でも少しお伝えしたが、Android・iOS端末のトラッキングをすることができるアプリだ。
同アプリを利用するには、まずは「Spyzie」のアカウントを新規登録する必要がある。その後、Android用の「Spyzie」をトラッキングしたい端末にインストールし、いくつかの設定を完了するだけで、あとは自分のスマホやPCからトラッキングしたデータを確認できるようになる。
設定方法は「Spyzie」公式サイトで画像付きで詳しく紹介されているので、その手順に従って設定を行っていただければと思う。公式サイトはこちらからどうぞ。
「Spyzie」がトラッキング可能なデータは多岐にわたり、通話履歴や連絡先、GPS位置情報、インストールされたアプリ、WEBの閲覧履歴など、監視側は様々なデータをチェックすることができる。料金プランによってトラッキングできるデータに違いがあり、それらをまとめた表が以下になる。
Android対応版 | Android究極版 | iOS版 | |
---|---|---|---|
通話履歴 | ◯ | ◯ | ◯ |
メッセージ | ◯ | ◯ | ◯ |
GPS位置情報 | ◯ | ◯ | × |
ジオフェンシング | × | ◯ | × |
キーワードアラート | × | ◯ | × |
× | ◯ | ◯ | |
連絡先 | ◯ | ◯ | ◯ |
アプリ | ◯ | ◯ | ◯ |
カレンダー | ◯ | ◯ | ◯ |
リマインダー(iOSのみ) | – | – | ◯ |
メモ(iOSのみ) | – | – | ◯ |
ボイスメモ(iOSのみ) | – | – | ◯ |
ブラウザ履歴 | ◯ | ◯ | ◯ |
ブックマーク | ◯ | ◯ | ◯ |
写真 | ◯ | ◯ | ◯ |
ビデオ | ◯ | ◯ | ◯ |
通話録音 | × | ◯ | × |
録音 | × | ◯ | × |
キーロガー | × | ◯ | × |
スクリーンショット | × | ◯ | × |
× | ◯ | × | |
Snapchat | × | ◯ | × |
Skype | × | ◯ | × |
LINE | × | ◯ | × |
Kik | × | ◯ | × |
Viber | × | ◯ | × |
× | ◯ | × | |
Tinder | × | ◯ | × |
× | ◯ | × | |
× | ◯ | × | |
ハングアウト | × | ◯ | × |
Android対応版 | Android究極版 | iOS版 |
「Spyzie」はAndroid版とiOS版の2つがあるが、どちらかというと、Android版の方がトラッキングできるデータが多く、さらにAndroid対応版とAndroid究極版では、かなりの違いがあるようだ。
ちなみに、iOS版はAndroid版に比べるとトラッキングできるデータが少ないが、現在鋭意開発中であるとのこと。
【追記】
Android究極版で利用可能だった「通話録音機能」や「周囲の音を録音する機能」は、個人情報保護の観点から削除されてしまったとのこと。
また、iOS版はアップデートで新たにLINEの読み込みとロケーション履歴機能が追加されている。新機能を確認したい場合はiOS版「Spyzie」のレビュー記事(近日公開)をチェックしてほしい。
今回提供していただいたのは「Android究極版」の方になるのだが、遠隔操作で周囲の音を録音したり、端末のスクリーンショットを撮影することも可能で、徹底的に端末を監視することもできてしまうほど。いくら家族といえども、あまり多用しすぎると、子どものプライバシーを侵害することになってしまうので、この辺りは使いすぎ厳禁かもしれない。
ちなみに、トラッキングできるデータの中で最も注目したいのが、「ジオフェンシング」機能。ある一定の範囲にバーチャルなフェンスを設定し、その範囲に子どもが出入りした際に、メールによるリアルタイム通知が行われるという機能だ。
この範囲を学校の周辺などに設定しておくことで、子どもが学校に入ったことや、学校から出たことをリアルタイムでチェック可能。GPS位置情報のトラッキングと一緒に使うことで、登下校中のトラブルをいち早く察することができるだろう。
「Spyzie」の大まかな機能はこのような感じだ。海外発のアプリになるのだが、日本語にもしっかり対応しており、UIも分かりやすくて使いやすい印象を受けた。また、各データのトラッキングもバッチリで、こんなことまで監視しなくても…と思うほどの徹底ぶりだったので、性能はかなり良いと言えるだろう。
ただし、あまりにも色々なデータを詮索しすぎてしまうのもかわいそうなので、ある程度は子どものことを信用して、録音機能やスクリーンショットの撮影は何かあった時の最終手段、程度に考えておこう。
ましてや、家族以外の他人のスマホを承諾なしに監視すると、プライバシーの侵害になることに加えて、法律に抵触する可能性もあるので、そういった使い方は絶対にしないようにしていただきたい。
「Spyzie」はAndroid版・iOS版の2種類が利用可能で、Android対応版は1ヶ月1,980円から、Android究極版は2,980円から利用可能。iOS版は1ヶ月3,980円から利用が可能だ。
iOS版は1ヶ月プランしか用意されていないが、Android版は3ヶ月プランや1年プランも用意されており、1ヶ月プランを使い続けるよりもお得な料金になっているので、長期間の利用を考えている場合はこちらの利用を検討していただければと思う。
Android対応版とAndroid究極版の違いはすでに述べたとおりだが、高度な監視が必要な場合は究極版を、ちょっとしたトラッキングだけで十分な場合は対応版の利用をオススメする。また、無料お試し版もあるので、とりあえず試しに使ってみたい方は以下からご利用を。
「Spyzie」Android究極版(1ヶ月プラン・3ヶ月プラン・1年プラン)
「Spyzie」iOS版(1ヶ月プラン)
「Spyzie」無料お試し版