次世代iPhoneは「有機EL」ディスプレイを搭載する可能性がかなり高まっている。
Electronic Timesによると、Appleは韓国SamsungとLG間で次世代「iPhone」のディスプレイ向けにOELD(有機EL)ディスプレイの供給について契約間近であることを報じている。
「iPhone 7」はやはり有機ELディスプレイ搭載か
先日から複数メディアで「次世代iPhoneは有機ELディスプレイを搭載する」と報道されており、Appleは有機ELディスプレイを導入する可能性は限りなく高いと言われている。
Appleが有機ELディスプレイの採用を検討している理由は、有機ELの省電力性と仕組みにある。有機ELディスプレイとは自発光体である有機ELをディスプレイに利用することで、バックライトを必要としない。そのため、通常の液晶に比べて軽く、薄くなること、また省電力であることがメリットとして挙げられ、スマホの性能向上に一役買う可能性を秘める画面だ。
Electronic Timesによれば、AppleはLGやSamsungとの間で次世代iPhoneのディスプレイ供給に関して、ほぼ合意に至っている。残すところは契約書にサインをするだけで、この契約書にサインが行われれば、SamsungやLGは有機ELディスプレイの量産のために2、3年間で15兆ウォン(約1.5兆円)の投資する予定であるとのことだ。
これら報道を見る限り、将来的にAppleが有機ELディスプレイを採用する可能性は十分にあると思われる。ただ、有機ELディスプレイは消費電力の少なさやスマホの厚さを薄くする効果もある反面、太陽光の元での使用ではあまり得意ではない。バックライトがないことで、どうしても画面が暗くなりがちなこの方式では、屋外での使用はストレスを感じることもあるという。
有機ELはまだ実用段階ではない?
最近は有機ELディスプレイ関連技術もだいぶ進化してきたとはいえ、Appleが早い段階での導入はあまり現実的ではないとの見方も一部存在している。
一部報道では、有機ELディスプレイを搭載したiPhoneが登場するのは「iPhone 8」か「iPhone 9」で、早くても3~5年後になるとの見方も存在し、必ずしも次のiPhoneで搭載されるとも言えない状況なようだ。
有機ELディスプレイは画面の明暗がはっきりするという特技も持っている方式なので、画面が見やすくなることはユーザーにとっても嬉しいところ。また、電池持ちが良くなることもスマホユーザーにとっては非常に重要な要素だ。僕も一ユーザーとして、早い導入を望む!
[ via Electronic Times ]