昨日、Facebookは、ニュースフィードやページなどのウェブサイト上に含まれている全ての動画・埋め込み動画プレーヤーをFlashベースからHTML5に切り替えたことを発表した。
これにより、現在は全てのブラウザでHTML5プレーヤーでの動画の再生ができるようになっているようだ。
HTML5とは
HTML5は、Webページを記述する言語「HTML」が改定された言語のことだ。定義できる要素が増えたことにより、長い構文をシンプルに記述することが可能になり、初心者でも勉強しやすい言語となった。
また、図を描いたり、動画や音声ファイルの再生を行ったりといった、これまではFlashベースで実現してきたものが、JavaScriptから扱えるようになったことも大きな注目を浴びた。
これまで、Webサイト上の動画や音声ファイルの再生には、「Flash Player」などのような専用のプラグインソフトが必要だったため、プラグインソフトが入っていないブラウザを使ったり、バージョンの古いプラグインソフトを使っていたりすると、その要素を再生することができなかった。
「最新のFlash Playerをインストールしてください」といった言葉は既に見慣れたものだろう。
しかし、HTML5でWebサイトを制作すれば、誰でも動画や音声ファイルの再生が可能になり、このようなプラグインソフトに依存する必要がなくなるのだ。
時代はFlashベースからHTML5へ
2010年に、AppleはFlashのサポートを打ち切った。
当時AppleのCEOだったスティーブ・ジョブズ氏は、「Thoughts on Flash」という文章をApple公式サイトで公開し、セキュリティの脆弱性やパフォーマンスの悪さなど、Flashの6つのデメリットを挙げ、「モバイルの時代にはオープンなWeb標準が求められており、Flashでは実現できない」と述べていた。
また、ジョブズ氏は「Flashはいずれ使われなくなり、HTML5が主流となる」とも語っていたと伝えられているが、事実、AmazonやGoogleを始め、各方面でFlashベースからHTML5への切り替えが行われている。
HTML5への切り替えはここ数年で急速に普及しているため、全てのWebサイトがHTML5に切り替わるのも、遠い未来の話ではないのかもしれない。
[ via The Verge ]