NTTドコモが他の大手2社に対抗するため、月額料金の値下げに踏み切ることがNHKの報道によって判明した。
NHKニュースによると、NTTドコモはKDDIとソフトバンクが提供している割安料金プランに対抗するため、特定の端末を購入したユーザーに対して、月額利用料金を一律1,500円引き下げる方針だ。
特定の機種を購入した場合のみ、1,500円安い料金プランが選択可能に
関係者の話によると、NTTドコモは来月発売する新型スマートフォン2機種を購入したユーザーに対して新料金プランを選択できるようにするとのこと。
具体的には、個人向けや家族向けなどすべての料金プランで、月額の通信料金を一律1,500円値下げする方針。
これらの新プランを契約した場合、データ通信量2GBの個人向けプランであれば、月額4,000円程度で運用することが可能になるという。対象のスマホは2万円台から3万円台のもので、いわゆる格安スマホと呼ばれる機種に限定されるものと予想される。
また、契約から2年間だけ割引料金で利用できる料金体系も同プランでは廃止に向かう予定。これは、長期契約者からすると不公平感があるという批判が存在することが理由とのこと。
NTTドコモの狙いは、長期間同じキャリア、同じ端末を使い続けると逆に損をするという批判に応えるためとみられており、格安スマホや他キャリアへの流出を食い止めるためでもあるという。
先月下旬の報道では、NTTドコモは従来プランに比べて月額700円ほど安い料金プランを提供する方針であることが報じられていた。これとは別に今回の新プランの提供を開始するのか、それとも一本化するのかは今のところ不明。
詳しくは本日開催される予定のドコモの新サービス・製品発表イベントで明らかにされるものと予想される。
同イベントでは、新サービスの他に、2017年夏モデルが多数発表される見通し。イベントの様子はインターネット上でライブ配信される予定なので、視聴する場合はこちらからどうぞ。イベントの開始時刻は2017年5月24日12:00からだ。
ちなみに、今回のNTTドコモの値下げをきっかけに、大手キャリア間の価格競争がさらに激化することが予想される。他大手2社のNTTドコモへの対抗策にも期待したいところだ。