昨年発売した「MacBook Pro (Late 2016)」は、Appleの公称値に比べてバッテリー駆動時間が異様に短いことがユーザーから指摘されていて、先日のConsumer Reportの件で論争が勃発した。
Appleは、このバッテリー論争を少しでも改善するべく、「macOS Sierra」のアップデートでバッテリー効率の最適化を図ろうとしているようだ。
先週、Appleが公開した「macOS Sierra 10.12.3 beta 4」と「macOS Sierra 10.12.3 Public Beta 4」には、バッテリー持ちを長くするための新しい機能が搭載されていることが判明した。
ワンクリックでディスプレイの明るさを75%以下に落とす機能「Display Brightness」が新たに追加
注目して欲しいのは、デベロッパー向けに公開されている「macOS Sierra 10.12.3 beta 4」のメニューバー。
「MacBook Pro」などのバッテリー駆動の端末には、メニューバーにバッテリーステータスが表示されているのだが、エネルギー消費が激しいアプリが表示される場所に、「Display Brightness」という新しい機能が搭載されていることが判明した。
この「Display Brightness」は、ディスプレイの輝度が75%以上の時に表示される機能で、この項目をクリックすると画面の明るさを自動的に75%以下に落としてくれるという便利機能。同機能は「自動的に明るさを調節する」機能が有効になっていても機能するようになっているようだ。
[ img via 9to5Mac ]
この機能が「ディスプレイ」の項目ではなく、「バッテリー」の項目にある理由は、画面の明るさが端末のバッテリー駆動時間に関係するからだろう。
ディスプレイの輝度を下げることで、バッテリー消費を少なくすることができるため、バッテリー駆動時間を少しでも長くすることができるはずだ。
この機能は、Consumer Reportsのテストで「MacBook Pro (Late 2016)」のバッテリー持ちが悪いと指摘(この問題は解決済み)されたことから生まれたものであると予想され、Appleも様々な方法でバッテリー駆動時間の改善を検討していることが同機能からは窺える。
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