先日、AppleのCEOであるティム・クック氏が来日し、任天堂本社など日本各地を訪れていたことは記憶に新しい。
来日中に、クック氏はBuzzfeedによる独占インタビューで「AR (拡張現実)」についての見解を語っていたが、やはりAppleは「AR」への対応を検討しているようだ。
Business Insiderは、AppleはiPhoneのカメラアプリに「AR」機能の追加を画策していると伝えている。
iPhoneのカメラアプリに「AR」技術が搭載か
「AR」というとあまり馴染みのない人もいるかもしれないが、今夏に大ヒットとなったアプリ「ポケモンGO」のポケモン捕獲画面で説明するのが分かりやすいだろう。
同ゲームのポケモン捕獲画面には「AR」という機能がある。
同機能をオンにすると、ポケモンが少し捕まえづらくなるので、機能自体をオフにしている人もいるかもしれないが、これをオンにしていると、iPhoneのカメラを利用して、あたかも現実の風景の中にポケモンがいるような画面を作りだすことができる。これが「AR (拡張現実)」の一例だ。
これらの情報に精通している人物によると、AppleはユーザーがiPhoneのカメラを周囲に向けることで、その物体を認識して特定できる機能や、人物の顔を認識して加工する機能の開発を行っているとのこと。
これらの機能はiPhoneのカメラアプリに組み込まれた後、「Touch ID」のようにSDKがリリースされる予定のようだ。
また、Appleは先日にもメガネ型デバイスの「スマートグラス」の開発を進めていると報道されていたが、Business Insiderによると、Appleは最終的には「スマートグラス」を、短期間のうちに僕ら一般ユーザー向けにリリースすることを目標としているようだ。
Appleは最近、この「スマートグラス」の開発を行うために、ヘッドマウントディスプレイの専門家を雇ったという情報もあり、もしかすると近いうちにApple製のスマートグラスが拝めるかもしれない。
どんどん新たな分野に進出しようとしているApple。現段階でも「Apple Car」や「Apple VR」などの様々な噂が出回っているが、この「AR」については比較的早くに実装されそうな予感。VRやAR技術が大好物な僕としては、非常に楽しみな話題の一つだ。