
サムスン電子は9月30日、フラッグシップタブレットの最新モデル「Galaxy Tab S12 Ultra」を10月7日に発売すると発表した。日本における販売価格は256GBモデルが27万1480円(税込)から。
今回は、発売に先駆けて「Galaxy Tab S12 Ultra」を一足先に触ってみた。14.6インチの大画面を搭載し、薄さは約5.1mm、重量は約692g。タブレットとしてはかなり大きなサイズだが、実際に使ってみると、この大画面が便利に感じる場面も多かった。
そこで本稿では、「Galaxy Tab S12 Ultra」を実際に使って感じた「大画面だからこそ便利だったところ」を中心に紹介したい。

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14.6インチはかなり大きい。でも机の上では快適

「Galaxy Tab S12 Ultra」の本体サイズは約208.5×326.3×5.1mm、重量は約692g。14.6インチの大型タブレットでありながら、薄さは約5.1mmに抑えられており、実際に持ってみても、このサイズから想像するほどの重さは感じない。
何より印象的なのが、やはり14.6インチという大きなディスプレイだ。机の上に置いて使うと、その広さが一気に生きてくる。ディスプレイは14.6インチで、解像度は2960×1848ドット。Dynamic AMOLED 2Xを採用し、最大120Hzのリフレッシュレートにも対応している。


動画を見るときは迫力があり、ソファやベッドで少し離れたところから見ても、スマートフォンや一般的なタブレットとは違った大画面ならではの映像を楽しめる。
Webページや文書を表示しても窮屈さがなく、2つ、3つのアプリを並べても、それぞれの画面をある程度の大きさで表示できる。薄さと約692gという重量もあり、この大画面を必要な場所へサッと移動させて使えるのも便利だ。家ならリビングから書斎へ、オフィスならデスクから会議室へといった具合に、使う場所を変えながら大画面を活用できる。
ゲームから仕事まで、14.6インチの広さを使い切る

実際に使っていて、14.6インチの大きさを特に生かせると感じたのがゲームシーン。SoCにはMediaTek Dimensity 9500を搭載。メモリは12GBまたは16GBで、冷却システムには3Dベイパーチャンバーを採用している。AnTuTuベンチマークを計測したところ、約358万点とハイエンドクラスのスコアを記録した。
重量級の3Dゲーム『ゼンレスゾーンゼロ』をプレイしてみると、14.6インチの画面による迫力はかなり大きい。スマートフォンよりもゲームの世界を広く見渡せるうえ、高性能なSoCと3Dベイパーチャンバーによって、長時間プレイしても安定して動作していた。机やテーブルに置いてスタンドなどで立て、コントローラーを組み合わせれば、大画面のゲームモニターのような感覚でゲームを楽しめる。
リズムゲーム『ホロライブ ドリームス』でも、大画面ならではの見やすさを感じた。最初の操作キャラクター選択では、それぞれのメンバーが画面いっぱいに大きく表示される。実際にその画面を見ると、「推し活」が捗りそうだと感じた。ゲームそのものの操作性だけでなく、キャラクターや映像を大きく楽しめるのも、このサイズならでは。
4基のスピーカーもゲームや動画との相性がいい。「Galaxy Tab S12 Ultra」では4チャンネル再生に対応しており、従来の4スピーカー・2チャンネルから音の出し方が変わっている。ゲーム中は音の方向をつかみやすく、動画を見るときも左右に音が広がるだけでなく、画面全体から音が聞こえてくるような感覚がある。


大画面はエンタメだけでなく、仕事や画像編集にも使いやすい。Samsung DeXを使えば、アプリをPCのようなウィンドウ形式で表示でき、最大5つのウィンドウを同時に開けるほか、最大4つのデスクトップを作成できる。ブラウザで資料を確認しながら文書を作成し、その横にチャットアプリを置いておくといった使い方もできる。14.6インチなら複数のアプリを並べても比較的見やすく、通常のマルチウィンドウでは最大3つのアプリを同時に表示できるため、Webページを見ながらメモを取るといった作業にも使いやすい。
Windows PCとは「2番目の画面」機能で接続できる。同じSamsungアカウントでログインしたWindows PCの拡張ディスプレイとして利用できるため、ノートPCの画面にもう1枚ディスプレイを加えるような感覚で使える。14.6インチの画面をそのまま外部ディスプレイとして活用できるのも、「S12 Ultra」ならではの使い方だ。


Sペンを使った画像編集でも、この広さが役立つ。付属のSペンでは、PDFへの手書きメモやSamsung Notesでのメモに加え、画像編集もできる。今回の「S12 Ultra」は、Androidタブレットとして初めてAdobe Photoshopに最適化されている。
Sペンを使って写真をレタッチしたり、画像の一部分を選択したり、色を塗ったりできる。AIアシスタントを使えば、「背景をぼかす」「人物を残して背景を白黒にする」といった指示をテキストや音声で入力することも可能だ。
AIで編集した画像はレイヤー構造を維持できるため、生成したあとにSペンで細かな修正を加えられる。14.6インチの画面なら画像全体を確認しながら、細かい部分にもSペンで手を入れやすい。イラストを描いたり、写真をじっくり編集したりする用途では、この広い画面がそのまま作業のしやすさにつながっている。

Galaxyスマートフォンを使っている場合は、端末同士の連携も便利だ。「ストレージ共有」を使えば、同じSamsungアカウントでログインしたGalaxyスマートフォンの内部ストレージに「S12 Ultra」からアクセスできる。スマートフォンで撮影した写真や動画をタブレットに取り込み、そのまま大画面で編集するといった使い方ができる。
外出先ではGalaxyスマートフォンで写真を撮影し、自宅に戻ってから「S12 Ultra」で編集するなど、スマートフォンとタブレットで役割を分けることで、撮影から編集までの流れも作りやすい。
「Galaxy Tab S12 Ultra」の大きな画面が、エンタメと作業の両方を支える

「Galaxy Tab S12 Ultra」を実際に使ってみると、14.6インチという大きな画面を、ゲーム、動画、仕事、画像編集と幅広く活用できることが分かる。特にSamsung DeXで複数のアプリを並べたり、Sペンで写真を編集したりすると、このサイズにした理由がはっきりと見えてくる。
もうひとつ面白いと感じたのが、画面比率だ。「Galaxy Tab S12 Ultra」の画面比率は新しいものではないが、実際に使ってみると、この比率だからこそ得られる使いやすさがあると感じた。
Samsungでは「Galaxy Z Fold8」で4:3の新しい画面比率を採用しているが、こうした端末にも触れていると、タブレットでも従来の画面比率にこだわらず、用途に合わせて違う比率を選ぶことで、新しい使いやすさが生まれるのではないかと思う。
これまでのタブレットとは少し違った画面比率のモデルを探しているなら、一度実際に触ってみてほしい。14.6インチという大きさも含めて、普段使っているタブレットとは違った使い方が見えてくるはずだ。
価格は256GBモデルで27万1480円(税込)。タブレットとしては高価な部類に入るものの、14.6インチの大画面と高い処理性能を生かして、エンタメから仕事まで幅広く使いたい人にとって、1台でできることの多いフラッグシップタブレットに仕上がっている。


