
Metaは9月24日、年次カンファレンス「Meta Connect 2026」で、パーソナルAIエージェント「Muse」の新機能を発表した。
リアルタイムでの音声会話に対応するほか、今後数カ月以内にはMetaのAIグラスからも利用できるようになる。Mac上のアプリを操作する機能や外部サービスとの連携も拡大し、ユーザーに代わってさまざまな作業を進められるようになる。
質問に答えるだけではない「個人AI」

「Muse」は、Metaが2026年9月に提供を始めたパーソナルAIエージェントだ。一般的なAIチャットのように質問に答えるだけでなく、ユーザーから依頼された作業を実際に進めることを目的としている。
Metaは、AIを一部の専門家だけが使うものではなく、一人ひとりが自分の目的に合わせて使える「パーソナルスーパーインテリジェンス」へ発展させようとしている。「Muse」はその構想を具体化するサービスで、スマートフォンやWeb、WhatsApp、Mac向けアプリなどから利用できる。
「Muse」は、ユーザーとの会話から得た情報を次の作業にも生かせる。たとえば、Instagramで保存したレシピをもとに買い物リストを作ったり、ディナーパーティーのメニューを考えたり、招待する人の食事制限を考慮したりできる。
外部サービスとの連携には「コネクター」を利用する。すでにShopifyのカタログ全体にアクセスできるほか、今回新たにWalmart、Best Buy、American Eagle Outfitters、DICK’S Sporting Goods、Fanatics、Gap、Michael Kors、Sephora、Ulta、Wayfairを追加する。決済ではShop PayとPayPalにも対応する。
さらにExpedia、Instacart、Notion、Granola、GitHub、Boxとの連携も予定している。買い物や旅行、食料品の注文、仕事や開発など、Museに任せられる作業を広げる。
「Muse」には専用のメールアドレスも用意される。ユーザーがMuseに依頼したり、連絡を取ったりするための新しい手段として利用できる。
音声やAIグラスからMuseを呼び出せる

今回の発表では、「Muse」とのやり取りをより自然にする機能も明らかになった。
「Muse Realtime Voice」では、「Muse」とリアルタイムで会話できる。短い質問と回答を繰り返すのではなく、長時間の会話を続けながら、「Muse」がバックグラウンドで作業を進められる。声の速さやアクセントなども、希望を伝えるだけで調整できる。
「Muse Realtime Avatar」では、「Muse」を表情豊かなアバターとして表示できる。Meta Superintelligence Labsが開発するリアルタイムのアバター技術を使い、音声だけでなく視覚的にも「Muse」とやり取りできるようにする。
さらに今後数カ月以内には、MetaのAIグラスから「Muse」を利用できるようになる。グラスに向かって「Muse」の名前を呼ぶだけで起動でき、目の前にあるものを見せながら質問することも可能だ。
たとえば、店頭の商品や壁に貼られたチラシ、長い買い物リストについて「Muse」に尋ね、その内容を確認したうえで作業を依頼できる。
Mac向けの「Muse」には「Computer Use」を追加する。ユーザーが許可すれば、Mac上のアプリを「Muse」が操作できるようになる。複数の作業を指示しておけば、ユーザーがMacから離れた後も処理を続けられる。
また、「Muse」専用の小型デバイス「Muse Charm」も発表した。ポケットに入るサイズで、Museのリアルタイム音声モデルを使って会話できる。詳細については年内に改めて発表する。
Metaは今回、「Muse」をスマートフォンやPCの中だけで使うAIから、音声やAIグラスなどを通じて日常のさまざまな場面で呼び出せる存在へと広げる方向性を示した。ユーザーがAIに質問するだけでなく、AIに作業を任せる使い方をどこまで定着させられるかが、今後の焦点になりそうだ。
情報ソース
(画像:Meta)




