先日、Appleは自社で開発している自動運転車の進捗が芳しくなく、開発を継続するかどうかを来年末にも判断する模様であることをお伝えしたが、Appleは現在、車載用のOSを開発していることが明らかになった。
Bloombergによると、Appleは自動車に搭載することを想定したOSの開発をカナダ国内で進めているとのこと。詳細をお伝えしよう。
Appleはカナダ国内で新OSの開発を行っている模様
Bloombergによると、Appleは車載用OSを開発するための技術者をカナダ国内のオフィスに配置しており、極秘プロジェクトとして同OSの開発を進めているという。
この開発者の多くは過去1年間に採用された技術者で、24人の人材がブラックベリー傘下の大手車載ソフトメーカーQNXの出身であるとのこと。AppleがQNXの従業員を雇用した理由は、OSの基本部分やパワーマネジメント機能を開発した経験を重視したためだとか。
このQNXから採用した人物の中でも最も注目すべき人材は、QNXのCEOだったダン・ダッジ氏。ダッジ氏は車載OSの統括で大きな責任と役割を任されており、しょっちゅうカナダとカリフォルニアを往来しているとのこと。
Appleが、なぜカナダで同OSの開発を行っているのかについては不明で、米カリフォルニア州クパチーノでほとんどの製品を開発しているAppleとしては異例の行動だという。
また、この車載用OSというのはAppleが「プロジェクトタイタン」で開発している自動運転車に搭載される予定とみられるが、どういった仕様になるのかは不明。車が好きな僕としては、個人的にとても気になるところ。
冒頭でも少し触れたが、Appleは自動運転車の開発に行き詰まっていると伝えられており、多くの人材がすでにAppleを離れていると伝えられている。
人材については新たに雇用を繰り返しているため人手不足に陥っているわけではないが、開発の状況はとても順調とは言えず、来年末ごろまでに開発を継続するかどうかを決める予定であると伝えられている状況だ。