Apple Podcastが動画対応へ、今春ビデオポッドキャスト開始

Appleは2月16日、Appleのポッドキャストサービス「Apple Podcast」に、HLS(HTTP Live Streaming)方式を採用した新しいビデオポッドキャスト機能を今春導入すると発表した。

HLSとは、インターネット回線の状況に応じて動画の画質を自動的に切り替えながら配信する技術で、通信が不安定な環境でも映像が止まりにくいという特徴を持つ。YouTubeや多くの動画配信サービスでも使われている標準的な配信方式だ。

今回のビデオ対応により、音声が中心だったポッドキャストは「聴くメディア」から「観るメディア」へと進化することになる。これにより、YouTubeなどの動画プラットフォームと本格的に競合する存在になる可能性が高い。

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Apple Podcast、HLS方式のビデオポッドキャストに対応

新機能では、ユーザーは「Podcast」アプリ上で音声とビデオをワンタップで切り替えられる。端末を横向きにすれば全画面で再生でき、あらかじめダウンロードしてオフライン環境で視聴することも可能だ。

HLSによる自動画質調整機能により、Wi-Fi接続時でもモバイル通信時でも、回線状況に応じて最適な画質でスムーズに再生される。ビデオエピソードは従来の音声番組と同様に、「新着」タブやカテゴリ別ページ、ユーザーごとに最適化されたおすすめ欄に表示される。そのため、特別な操作をしなくても自然にビデオポッドキャストを見つけられる仕組みとなっている。

今回のアップデートでは、クリエイター側の自由度と収益化手段の拡張も大きな特徴となる。

対応する配信事業者(ホスティングプロバイダ)として、Acast、ART19、SiriusXM(SiriusXM Media、AdsWizz、Simplecastを含む)、Triton Digitalなどが参加しており、今後さらに増える予定とされている。

クリエイターは、番組内で読み上げる広告(ホストリード広告)を含むビデオ広告を、配信内容に応じて自動的に挿入できるようになる。これによって、既存の番組構成やフォロワー数、ダウンロード数を維持したまま、スポンサー契約や広告収入による収益化が可能となる。

RSS/MP3形式の従来型配信とHLSビデオ配信のいずれの場合でも、Appleがホスティングプロバイダやクリエイターに配信手数料を課すことはないとしている。ただし、Appleは今年後半から、参加する広告ネットワークに対して、HLSビデオ広告を表示した回数(インプレッション数)に基づく課金を開始する予定だ。

HLSビデオ機能は現在、iOS 26.4、iPadOS 26.4、visionOS 26.4の最新ベータ版でテスト提供が始まっている。今春には、iPhone、iPad、Apple Vision Pro、そしてWeb版Apple Podcastにも順次展開される見込みだ。

(画像:Apple)

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