
韓国発のモバイルデバイスメーカーであるALT(アルト)の日本法人である株式会社ALT JAPANは、日本市場への本格参入と、その第1弾製品となる折りたたみ型スマートフォン「MIVE ケースマ」を2026年2月19日より順次発売すると発表した。
ケータイ+スマホ=「ケースマ」。ALTが放つガラケー風の折りたたみスマホ
ALTは2020年に韓国で事業を本格展開し、シニア向け・キッズ向けなどのセグメントに特化したスマートフォンで急成長した新興ICTメーカーだ。約2年で韓国の主要通信キャリア3社での取り扱いが始まっており、AIセットトップボックスなどスマートフォン以外のIT機器も手掛けている。



2025年11月には韓国の株式市場KOSDAQへ上場を果たしており、2026年からはグローバル主要MNOとの公式発表を通じて、本格的に海外市場へ進出する。販売地域は韓国に加えて、米国や日本にも拡大する。
そして、2027年には新モデルの発売を予定しており、各通信会社とのパートナーシップをさらに強化予定。2028年には、製品の垂直統合を実現し、戦略的な市場拡大とブランドポジションの確立を目指す計画だという。



その文脈のなか今回日本に投入することになった「MIVE ケースマ」は、従来の「ガラケー」のような折りたたみ式のボディに搭載された物理テンキーを備えたスマートフォンだ。
「スマホ操作には不慣れだが、LINEなどのアプリは使いたい」というシニア層を主なターゲットに開発され、従来のフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)の物理ボタン操作と、スマートフォンのアプリ利用を両立させた点が特徴となる。
日本では、ケータイとスマホを融合させた「ケースマ」として販売するが、韓国ではもともと「スタイルホルダー(STYLE FOLDER)」という名称のもとで販売しており、シリーズ累計の出荷台数は約100万台としっかりとした実績がある。

購入者の約60%は70代以上である一方で、近年のレトロブームやデジタルデトックス志向を背景に、若年層からもデザイン面で支持を集め、シールやストラップで装飾して使う新たなスタイルも生まれているという。

日本での展開のため、物理キーによる日本語入力をより快適にするため、同社はオムロンデジタル株式会社の多言語入力システム「iWnn(アイウンヌ)」を採用した。30年以上の歴史を持つWnnの技術をAndroid OSの深い階層から最適化することで、物理キーで入力し、画面タッチで直感的に決定するといった「ハイブリッドな操作感」を実現している。
ボタンを押した瞬間に文字入力が可能になる「ゼロ・タイム起動」や、物理キー使用時に画面上のソフトキーボードを非表示にして表示領域を広く保つ工夫が施されている。

ハードウェア面では、約4.3インチのメインディスプレイに加え、本体を閉じたままでも時刻や通知を確認できる約1.83インチのサブディスプレイを搭載する。OSには、軽量動作を特徴とする「Android 14 Go Edition」を採用したほか、IPX4/IP5Xの生活防水・防塵にも対応しているため、屋外でも安心して利用可能だ。

機能面では、ターゲットであるシニア層とその家族に寄り添った設計が光る。サイドにあるSOSボタンを長押しすると、あらかじめ登録した保護者に位置情報と緊急メッセージを即座に送信できる。
また、一定時間端末の操作がない場合に安否確認の通知を送る「安心メッセージ」や、発信元の名前を音声で読み上げる機能など、高齢者が直面しやすい課題を解決する機能が多数盛り込まれている。
「MIVE ケースマ」のメーカー希望小売価格は3万4,800円(税込)からとなっており、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店のほか、J:COM MOBILE、イオンモバイル、HISモバイルなどのMVNOを通じて販売される。

