Adobe Animate、2026年3月1日に提供終了へ。制作現場に長く使われた2Dアニメツール

アドビは2月2日(現地時間)、2Dアニメーション制作ソフト「Adobe Animate」の提供を2026年3月1日をもって終了すると発表した。25年以上にわたって使われてきた同製品はひとつの節目を迎えることになる。

提供終了に伴い一般ユーザー向けには、テクニカルサポートやアプリケーションへのアクセス、コンテンツのダウンロード機能が2027年3月1日まで提供される。エンタープライズ版については、移行期間を考慮して2029年3月1日までサポートを継続する予定だ。

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提供終了の理由は「テクノロジーの進化によるニーズの変化」

アドビは公式FAQで、今回の決定について「Animateは25年以上にわたり、アニメーションエコシステムの構築と発展に寄与してきた」と説明している。その上で、制作を取り巻くテクノロジーやユーザーのニーズが変化する中、新たなプラットフォームや手法への移行が進んでいるとの認識を示した。

Animateは、かつてWebコンテンツ制作を支えた「Adobe Flash Professional」を前身とするソフトだ。2016年の名称変更以降は、Flash(SWF)形式に加え、HTML5 Canvasや動画など、複数の出力形式に対応しながらアニメーション制作を支えてきた。ただ、近年は年次イベント「Adobe MAX」で取り上げられる機会も減り、2025年版のリリースが見送られていたことから、今回の発表を予想していたユーザーも少なくなかったとみられる。

提供終了の発表を受け、長年Animateを使ってきたアニメーターやゲーム開発者からは、残念だという声が上がっている。制作現場に深く根付いていたツールだけに、今後の制作フローを見直す必要に迫られるケースもありそうだ。

アドビは代替案として、Creative Cloud Proプランのユーザーに向け、「After Effects」によるパペットツールを使ったキーフレームアニメーションや、簡易的なアニメーション制作が可能な「Adobe Express」を挙げている。ただし、これらはAnimateの役割をそのまま引き継ぐものではないことから、他社製ソフトへの移行を検討するユーザーも一部いるようだ。

なお、すでにAnimateをダウンロードしているユーザーは、提供終了後もアプリケーション自体を使用できる。アドビは将来的な制作への影響を避けるため、FLAファイルやXFLファイルを汎用的な形式へ書き出しておくことを推奨している。

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(画像:Adobe)

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