
VAIOが、法人向けに提供している「5年間無制限データ通信付モデル」において、NTTドコモ回線に対応した新モデルを提供開始した。これまでのau(KDDI)回線に加え、ドコモ回線も選択できるようになった。通信環境を柔軟に選べる体制を整えることで、導入のハードルをさらに下げる狙いだ。
au(KDDI)回線に加えてドコモ回線も選択できるように

本モデルは、VAIOのeSIM対応モバイルPCに、KDDIの法人向けMVNOサービス「ConnectIN」を組み合わせたもの。「ConnectIN」は、2025年1月にKDDIが発表した法人向けデータ通信サービスで、オンラインでの開通手続きやeSIMの活用を前提に設計されている。
通信契約やSIMカードの管理といった煩雑な運用を不要にし、導入企業のIT担当者の負担を軽減するのが特徴だ。物理SIMカードの抜き差しが不要で、破損・紛失といったトラブルも回避できる。加えて、登録済みのWi-Fiがない環境下では自動的にeSIM回線へ切り替わる仕組みを備え、外出先でも常時オンライン環境を維持できる。
これらの仕組みにより、ユーザーは「テザリング設定に時間を取られる」「出先でWi-Fiを探す」といったストレスから解放される。モバイルワークが前提となった現代の業務スタイルに、極めてフィットした設計だ。
「5年間無制限データ通信付モデル」は、一般的なPCライフサイクルに合わせて設計されたサービス構成となっていて、5年間の無制限データ通信が含まれる。追加費用や速度制限もなく、月額課金が発生しないため予算管理が容易で、通信費を含めた運用コストの可視化がしやすいのも大きな利点だ。NTTドコモ回線の選択が可能になるのは2025年11月中旬以降で、対象モデルは以下の通り。
- VAIO Pro PK-R(VJPKR1シリーズ)
- VAIO Pro PK(VJPK23 / VJPK25シリーズ)
- VAIO Pro PJ(VJPJ23 / VJPJ25シリーズ)
- VAIO Pro PG(VJPG32シリーズ)
VAIOは今回の対応について「より多くのお客様にPCと通信が一体化した体験を届けたい」としており、今後もモバイルワーク体験を向上させる取り組みを継続していく構えだ。PCのハードウェアに加え、通信サービスという“使う環境”までを設計に取り込むことで、同社は“働く場所を問わない時代”にふさわしいモバイルソリューションを着実に拡張している。


