
任天堂が10月7日・8日に連続公開したアニメ映像『Close to you』。SNS上では「新作ゲームの予告では?」「ピクミンのメロディが聞こえる」といった推測が飛び交ったが、その正体が明らかになった。
任天堂は10月9日、映像が自社の映像制作会社ニンテンドーピクチャーズによる初のショートムービーであると発表した。
「新作ピクミン?」と話題になった謎映像の正体
最初に公開された第1弾映像は、赤ちゃんと母親の何気ない日常を描いた約1分の短編。母親が部屋を離れた後、突然おしゃぶりが動き出し、赤ちゃんがそれを追いかけて立ち上がるという温かい物語で締めくくられる。
ゲームの告知などは一切なく、「このメロディ、ピクミンでは?」「何を意味する映像なのか」といった考察がネット上で拡散された。
翌8日に「Nintendo Today!」アプリで公開された第2弾で、すべての謎が明らかになる。おしゃぶりを動かしていたのは、ピクミンだった。おしゃぶりに絡まってしまったピクミンが部屋を動き回り、それを追う赤ちゃんの姿を描いた、ユーモラスかつ心温まるショートアニメだった。
この2本の動画について、任天堂はニンテンドーピクチャーズが制作した初めてのショートムービーであることを同社の公式Xアカウントで明らかにした。日本だけでなく英語圏のメディアでも、「新作ティーザーではなく、短編映画だった」としてニュースになっている。
10月7日から2日連続で公開した2つの『Close to you』映像、いかがでしたでしょうか。2つ目の映像はNintendo Today!でご覧いただけます。これらはニンテンドーピクチャーズが制作した初めてのショートムービーです。ニンテンドーピクチャーズは今後も映像を舞台に、様々なチャレンジをしていきます。
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) October 9, 2025
ニンテンドーピクチャーズの映像展開、いよいよ本格始動か
ニンテンドーピクチャーズは、任天堂が100%出資する映像制作会社。2022年にCG制作スタジオ「ダイナモピクチャーズ」を子会社化し、社名を変更して設立された。同社は、任天堂キャラクターを題材にした映像作品の企画・制作や、モーションキャプチャー収録などを手がける。
任天堂公式X(旧Twitter)によると、「ニンテンドーピクチャーズは今後も映像を舞台に、さまざまなチャレンジをしていきます」とのこと。今回の『Close to you』が第一歩であることを考えると、今後は “映像コンテンツ” という新たな領域で任天堂のキャラクターたちが活躍する可能性が高い。マリオ映画の成功以降、任天堂はエンターテインメント企業として次のフェーズに入りつつあるようだ。
(画像:任天堂)