Appleが開発を行なっていることは自動車業界の中でも「公然の秘密」と言われている自動運転システム「Apple Car(仮称)」だが、どうやら同社は同システムの開発にかなりの苦戦を強いられているようだ。
Bloombergによると、Appleは自動運転車の開発プロジェクト「タイタン」の進捗に行き詰まっており、同プロジェクトを継続するか否かについて、その判断を2017年末までに下すことを決めたとのこと。
2017年末には同プロジェクトの廃止か存続が決定?
Bloombergによると、Appleはプロジェクト「タイタン」の開発チームの配置変えや解雇をこの数ヶ月で繰り返していることが明らかになったようだ。
ここ最近になって、Appleの自動運転システムの開発は不調が囁かれており、業界筋の話としても開発プロジェクトが思うように進捗していないのはほぼ間違いないと言われている現状。
解雇の他にも自身の意思で辞めていく人も多いらしく、すでに数百人レベルの人材がAppleを離れている状況であるとのこと。
そうなると、やはりAppleだけで車の開発を全て行うのは困難となる可能性が高く、プロジェクトが進行しないとなれば近いうちに継続するかどうかの判断が下されることになるそうだ。
Appleはその期限を2017年末までに設定しており、開発チームが同システムを実際に実現できるかどうかを見極める方針。
ただ、離れていった人員も新たな採用活動によって補充することができているとのことなので、Apple社内での自動運転カーの開発が諦めムードであるわけではなさそうだ。
Appleとしては、今後はAppleだけで自動運転カーの開発を行うのか、それとも他の車メーカーと提携して自動運転システムを開発するのか、そのどちらも視野に入れて開発を行なっていくことが決まっているとのこと。
未だにどんな車を開発しているのかすら聞こえてこない、Appleの自動運転システム。かなり多くの人数が投入されていることもあり、ちょっとした噂やリークなどが漏れ伝えられてきてもおかしくはない。
だが、全くと言っていいほど明らかになっていることが少ないこともあり、やはり開発にはかなりの苦戦を強いられている様子。
数年後には自動運転システムの搭載は珍しくもない時代が到来すると言われている中、各社の自動運転車の中にAppleの車は存在するのだろうか。噂では2020年にAppleは自社で開発した「Apple Car」を発表すると言われているが…。
[ via AppleInsider ]