モトローラ、折りたたみスマホ 「razr 60/razr 60 ultra」 国内発売決定。AIパフォーマンスや耐久性が向上

motorola razr 60

9月30日、モトローラ (Motorola) は新製品発表イベントを都内で開催し、新型折りたたみスマートフォン 「motorola razr 60 ultra」 「motorola razr 60」 の国内発売を発表した。

「motorola razr 60」は、MOTO STOREAmazon、国内オンラインショップ、家電量販店、IIJmio、HIS モバイル、QTmobileで2025年10月10日から販売開始を予定している。価格は135,800円(税込)。また、ソフトバンクからは「motorola razr 60s」が、NTTドコモからは「motorola razr 60d」が同日から販売開始を予定している。

また、「motorola razr 60 ultra」は、公式オンラインストア「MOTO STORE」やAmazonに加えて、KDDI、IIJmioより2025年12月に販売予定。国内モデルの詳細な仕様については11月下旬に発表される予定だ。

motorola razr 60 ultra

「motorola razr 60 ultra」 「motorola razr 60」 は、モトローラの折りたたみスマートフォン 「razr」 シリーズの最新モデル。「motorola razr 60 ultra」 はハイエンドモデル、「motorola razr 60」 はミッドレンジモデルという立ち位置だ。

IP48準拠の防水防塵性能を備えた新設計のチタン補強ヒンジを搭載したことで耐久性が向上しているほか、独自のAI機能である 「moto ai」 が強化されているのが共通の特徴となる。

両モデルは、今年4月に米ニューヨークで開催された新製品発表イベントでグローバル向けに発表されていたが、そこから約5ヶ月を経て国内でも発売が決定した形だ。

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motorola razr 60

「motorola razr 60」 は、「motorola razr 60」 シリーズのなかで下位モデルにあたるモデルだ。内蔵するSoCはMediaTek Dimensity 7400Xであるため、スペック的にはミッドレンジ相当となる。

内側のメインディスプレイには、6.9インチのpOLEDディスプレイを搭載。解像度は2640 x 1080、リフレッシュレートは最大120Hzで、画面利率は22:9。

外側には、3.6インチのpOLEDディスプレイを搭載する。解像度は1056 x 1066、リフレッシュレートは最大90Hz。本体サイズは約171.30 x 73.99 x 7.25mm (最薄部)、折りたたみ時は約88.08 x 73.99 x 15.85mmで、重量は約188gだ。

本体には新設計チタン補強ヒンジを採用したことで耐久性が向上したほか、上位モデルと同様にIP48相当の防塵・防水性能を備えたことで、より安心して使えるようになった。カラーラインナップは、Spring Bug/Gibraltar Sea/Lighest Skyの3色展開で、このうちドコモではGibraltar Sea/Lighest Skyの2色のみ、ソフトバンクでは全カラーを取り扱う。

SoCはMediaTek Dimensity 7400Xを搭載。12GBのRAMと、512GBのストレージを組み合わせる。バッテリー容量は4,500mAhで、30Wの有線充電と15Wのワイヤレス充電 (Qi規格) に対応する。

カメラは、背面に5,000万画素のメインセンサー (f/1.8、OIS対応) と、1,300万画素の超広角+マクロセンサー (f/2.2) を搭載。インカメラは3,200万画素で、高品質なセルフィー撮影が可能だ。

AI機能については、従来の撮影サポートからさらに拡張され、「motoAI」が新たに「とりまリスト」「おまとメモ」「お気にリマインダー」といった機能を備える。

とりまリストは、大量の通知で埋もれた着信やメッセージを要約して整理し、その画面から直接電話のかけ直しや返信も可能にする機能。おまとメモは、ボイスメモの録音や書き起こし、翻訳・要約に対応し、話者の区別もできる。書き起こしはオンデバイスで処理され、要約はクラウドと組み合わせて行われる。

お気にリマインダーは、Webサイトのスクリーンショットなどに説明を付けて保存しておき、後から「自分が何をしようとしていたのか」を思い出させてくれる機能だ。

このほか、端末の機能を横断的に呼び出せる「グローバルサーチ」や、ユーザーの嗜好に合わせてAmazon Musicのプレイリストを自動生成する「プレイリストスタジオ」も利用できる。また、motoAIを介してGoogleの「Gemini Live」、Perplexityの「Perplexity」、マイクロソフトの「Copilot Vision」といった外部の生成AIサービスも活用可能となっている。

通信は、Bluetooth v5.4とWi-Fi 6Eに対応。SIMは物理SIM (nanoSIM) とeSIMをサポートし、NFC/おサイフケータイが利用できる。生体認証は指紋認証と顔認証に対応する。

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motorola razr 60 ultra

(画像提供:Motorola)

ハイエンドモデルの 「motorola razr 60 ultra」 は、razrシリーズ史上最大となる7.0インチLTPO AMOLEDメインディスプレイを搭載した折りたたみスマートフォンだ。

「motorola razr 60 ultra」 に関しては、現時点では国内モデルの詳しい仕様は明らかにされていないため、以下ではグローバル向けに発表された仕様についてまとめている。

解像度は1224 x 2912、リフレッシュレートは165Hzで、HDR10+に対応。ピーク輝度は4,500ニトと前モデルから向上しており、直射日光下でも優れた視認性を確保している。

外側には、4インチのLTPO AMOLEDディスプレイを搭載。解像度は1272 x 1080、リフレッシュレートは165Hzで、ピーク輝度は3,000ニト。

デザイン面では、背面にレザー調、木目調、アルカンターラ調といった高級感あふれる素材を採用。カラーバリエーションもRio Red、Scarab、Mountain Trail、Cabaretの4色を揃え、いずれも色見本帳で有名なPANTONEとのコラボカラーとなっている。

カラーに関しては、国内向けにはScarabのみが案内されており、本カラーのみの展開となる可能性がある。今後の発表に注目しておきたい。

motorola razr 60 ultra

ヒンジ部分には新設計のチタン補強構造を導入し、従来比で約4倍の耐久性を実現。IP48相当の防塵・防水性能と相まって、日常使いの安心感を一段と高めている。また、カバーディスプレイにはCorning製のGorilla Glass Ceramicを採用しており、耐傷性・耐衝撃性も向上している。

本体左側面には、moto aiの専用ボタンを搭載。これはrazr 60 ultraのみの特徴となっており、下位モデルのrazr 60には非搭載。さらに、Google GeminiやMicrosoft Copilot、PerplexityとAIアシスタントの選択肢を設けたことで、ユーザーは好きなAIエージェントと対話したり、より高度な情報取得やタスク管理が可能となっている。

パフォーマンス面では、Qualcommの最新チップ 「Snapdragon 8 Elite」 を搭載。16GBのLPDDR5X RAMと、512GBまたは1TBのストレージを組み合わせる。ゲーミング用途はもちろん、AI処理や動画編集といったヘビーな作業もそつなくこなせるだろう。

バッテリーは4,700mAhと大容量で、68Wの急速有線充電と30Wのワイヤレス充電に対応。5Wのリバース充電もサポートする。

カメラは背面に50MPのメインセンサー(f/1.8、OIS対応)と、マクロ撮影も可能な50MP超広角センサーを搭載。これまでは広角+望遠の組み合わせだったのが、広角+超広角の組み合わせに変化している。アウトカメラでセルフィーを撮影する際には超広角が有用であることから、それを重視した結果と思われる。

インカメラも32MPから50MPへと高解像度化されており、セルフィーやビデオ会議でも鮮明な映像が得られるように。加えて、AI機能「Signature Style」により、シーンに最適な色調補正や構図調整が自動で行われるなど、ユーザーの手間を最小限に抑えつつ高品質な写真が撮影可能となっている。

通信は、Bluetooth v5.4とWi-Fi 7をサポート。SIMは物理SIMとeSIMをサポートし、NFCをサポートする。

製品名motorola razr 60 ultra
メインディスプレイ7.0インチ LTPO AMOLED
解像度:1224 x 2912
リフレッシュレート:165Hz
画面輝度:4,500ニト
HDR:HDR10+
カバーディスプレイ4インチ LTPO AMOLED
解像度:1272 x 1080
リフレッシュレート:165Hz
画面輝度:3,000ニト
カラーバリエーションRio Red / Scarab / Mountain Trail / Cabaret
ヒンジ構造チタン補強構造
防塵・防水性能IP48相当
SoCSnapdragon 8 Elite
RAM16GB (LPDDR5X)
ストレージ512GB / 1TB (1TBは公式ストア限定)
バッテリー容量4,700mAh
充電有線:最大68W
ワイヤレス充電:最大30W
リバース充電:5W
背面カメラ構成メイン:5000万画素 (f/1.8、OIS)
超広角:5000万画素 (マクロ対応)
インカメラ5000万画素
通信Bluetooth v5.4 / Wi-Fi 7 / NFC
価格
(16GB+512GB)
$1,299 (約1,350ユーロ)
発売日(米国)予約:5月7日 / 発売:5月15日
日本での発売2025年12月
motorola
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