
LINEヤフーは、iOS向けアプリ「LINEスタンプメーカー」において、Appleが提供する「Image Playground API」を活用した新しいスタンプ作成機能の提供を開始した。ユーザーはコンセプトやテキスト、写真などをベースに、LINEスタンプ用の画像を直感的な操作で作成できる。
この新機能は、iOS 18.1以降を搭載したiPhone 15 Pro以降の端末で利用可能。Apple Intelligenceが有効化された環境下で、誰でも無料で使うことができる。対応言語は日本語と英語。
直感的な操作で、唯一無二のスタンプが作れる

使い方はシンプルだ。スタンプ作成時にImage Playgroundの画面を開き、コンセプトや説明文、人・ペットの写真などを入力。すると、AIがそれらをもとに画像を生成してくれる。スタイル変更にも対応しており、タッチやトーンを自由に変えることも可能だ。
生成した画像はLINEスタンプとして編集・加工でき、1パッケージあたり8個以上作成すれば「販売申請」も可能。審査を経てLINE STOREで販売・配信できる。アニメーションスタンプは非対応だが、スタンプ形式に特化したプロセス設計となっており、個人でもスピーディにスタンプ制作を完了できるのが特徴だ。
この機能の最大の利点は「誰でも簡単に」オリジナル画像を作成できる点にある。これまでスタンプづくりにおいては、ある程度のイラスト作成や加工スキルが必要だった。しかし、Image Playgroundの導入により、テキスト・画像入力だけでビジュアル生成が可能となり、ハードルは大きく下がるだろう。
ちなみに、Apple Intelligenceはデバイス上での処理を基本としたプライバシーファーストの設計を採用しているため、個人情報や写真の取り扱いについても安心して使える。
今秋にはさらなるアップデートも予定
LINEヤフーは、「LINEスタンプメーカー」を通じて「誰でも気軽にスタンプを作り、販売できる環境」を整えることを目指している。Apple IntelligenceのようなオンデバイスAIと、LINEスタンプのような日常的なコンテンツの融合は、生成AIの民主化を象徴する好例と言える。AIを活用した個人クリエイター支援の流れは今後ますます加速するだろう。
なお、今回のImage Playground連携もその一環で、今後も2025年秋をめどにさらなる機能強化が予定されているとのことだ。
(画像提供:LINEヤフー)