VAIO S13・VAIO Pro PGの新モデルが発表。ビジネスユースにおける価格と性能のバランスを重視した13.3型ノートPC

3月13日、VAIOはビジネス利用に最適な新型13.3型ノートPC 「VAIO S13」 「VAIO Pro PG」 を発表した。

それぞれ 「VAIO S13」 は個人向けモデル、「VAIO Pro PG」 は法人向けモデルとなっていて、個人向けの 「VAIO S13」 の価格は169,800円(税込)〜。本日からVAIO直営オンラインストアソニー公式オンラインストアでの受注を開始しており、発売・最速お届け日は3月21日を予定している。

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ビジネス利用に適した 「VAIO S13」 「VAIO Pro PG」 発売

「VAIO S13」 「VAIO Pro PG」 は、VAIOの個人向け・法人向けノートPCラインアップの中で、スタンダードとハイエンドの間の 「アドバンスト」 に位置するモデル。どこでも、どんな場所でも仕事をこなすことが求められる現代のビジネスシーンにおいて、価格と性能のベストバランスを追求した製品になっている。

左:ブラック/右:ブロンズ (画像提供:VAIO)

本体は、先代モデルからサイズはそのままに約53g軽量化し、約1kgと持ち運びやすい重量を実現した。カラーはブラックとブロンズの2色展開。

本体ユニットは樹脂材料のフィラーの含有率を上げることで剛性が約15%アップしたほか、ネジ結束を増やしたことでさらに剛性がアップ。本体が軽量化しても、ハイエンドモデルと同等の堅牢性・信頼性を実現している。

画面には13.3型のフルHDディスプレイ (解像度1920×1200ピクセル) を搭載。狭額縁デザインを採用したほか、縦横比16:10の縦長ディスプレイにより、エクセルなどのソフトでスクロール回数が減り、作業効率を高めてくれる。

インターフェースは、ユーザーからのフィードバックを受けて刷新。充電用のDC端子は廃止し、充電はUSB Type-Cのみで行う仕組みに。また、先代モデルでは1基のみだったUSB Type-Cを2基に増やしたことで、本体充電中にもType-Cデバイスを使えるようにした。本体左側面のUSB Type-Aは一番奥に配置されたことで、無線ドングルなどのアダプターを挿していても邪魔になりにくくなった。

ちなみに、DCポートの廃止に伴い、ACアダプターもType-Cタイプのものに変更になっている。最大出力は先代モデルのものと同様に65Wのままだ。

本体はディスプレイを開くとキーボードの奥側が持ち上がるチルトアップヒンジ機構を採用。角度がつくことでタイピングがしやすく、また側面ポートへのケーブルの抜き差しもしやすくなっている。ディスプレイは最大180°まで開くようになっており、専用ショートカット 「Fn+2」 を押すことで画面を180°回転でき、対面の相手にも画面を共有しやすい。

プロセッサーは、個人向けの 「VAIO S13」 はインテル Core プロセッサーシリーズ1を搭載可能。法人向けの 「VAIO Pro PG」 はインテル Core プロセッサーシリーズ1に加えて、インテル Core プロセッサーシリーズ2、第13世代インテル Core i プロセッサーを選択可能 (※法人のみ受注生産)。

VAIO S13VAIO Pro PG
個人向け官公庁、中小企業向け
(従業員1,000人未満)
大企業向け
(従業員1,000人以上)
・インテル Core 7 プロセッサー 150U
・インテル Core 5 プロセッサー 120U
・インテル Core 3 プロセッサー 100U
・インテル Core 7 プロセッサー 150U
・インテル Core 5 プロセッサー 120U
・インテル Core 7 プロセッサー 250U
・インテル Core 5 プロセッサー 220U
・インテル Core i5-1345U

オンライン会議においては、3つのマイクにより対面の声を拾わず正面の声だけを集音するAIノイズキャンセリング機能を搭載。カメラの画角や収音角度は会議のシチュエーションに合わせて4つのモードによって切り替えることができる。

  • 標準モード:360°音声以外の周囲の音を低減
  • 会議室モード:6〜8人ほどの会議室で遠くの人の声を自動調整し、近くの人の声も遠くの人の声も同じように相手に聞こえるようにする。話し声が壁などに反射した反響音を抑制し、相手にクリアな音声を届ける。
  • プライバシーモード:マイクの収音範囲を左右約+20°程度に制限する。カメラの画角も自動的に狭まり、隣の席に座っている人がカメラに映り込まないようにする。カメラ映像には事前に設定したバーチャル背景を自動で適用する。
  • プライベートモード:マイクの収音範囲を左右約+45°程度に制限する。カメラの画角はプライベートモードよりも少し広い程度。カメラ映像には事前に設定したバーチャル背景を自動で適用する。

上記のモードは、F12キーの隣にあるオンライン会話設定キーを押すことで素早く設定画面を開いて切り替えが可能。この設定画面ではカメラのオン・オフや明るさ・逆光補正、マイクやスピーカーのミュートなども設定可能だ。

また、離席したいときに画面を一時停止して、ビデオ会議に参加し続けているかのように見せる 「一時停止」 機能や、物理シャッターを閉じ忘れていたとしてもデジタルでシャットアウトする機能なども備える。これらの機能は上位モデルにあたる 「VAIO SX14-R (個人向け)」 「VAIO Pro PK-R (法人向け)」 に搭載していたものと同じ機能だ。

生体認証は顔認証と電源一体型指紋認証の2種類に対応。状況によって使いやすい方法で認証することができる。

通信はWi-Fi 6Eをサポートするほか、ワイヤレスWANモデルは4G LTEあるいは5Gを利用可能 (4Gモデルは法人向けのみ選択可能)。ワイヤレスWANモデルはnanoSIM+eSIMのデュアルSIMシングルスタンバイに対応し、用途によって回線を使い分けることができる。回線の切り替えはPCを通じて手動で行う仕組みだ。

今回の 「VAIO Pro PG」 の発売に伴い、今年1月にKDDIが発表した法人向けサービス 「ConnectIN」を利用した5年間無制限データ通信付モデルがVAIOから登場する。対象モデルは 「VAIO Pro PK-R」 「VAIO Pro PK」 「VAIO Pro PJ」 「VAIO Pro PG」 のLTE/5G搭載モデル (eSIM対応モデルのみ)。本日10時から受注を開始している。

VAIO S13の内部構造

なお、今回の 「VAIO S13」 「VAIO Pro PG」 の発表に伴いメディア向けに開催された内覧会では、昨年11月に発表があった、VAIOがノジマグループ入りする件について触れられる場面があった。

この件についてはテック業界では大きな話題となり、ノジマグループになることでVAIOの経営方針が大きく変化することを懸念する声がソーシャルメディアを中心に挙がっていた。しかし、VAIOの独立性はこれまで通り尊重され、社名やブランド、長野県安曇野市にある本社工場での高品質なものづくりの姿勢も変わらないという。さらに、経営陣や執行チーム、お客様やパートナー企業との関係性もこれまで通り維持される。

VAIOは、2014年にソニーから独立して以来、今年で10周年を迎えた。この節目の年に新たな展開を迎えることとなったが、これまで支えてくれたユーザーや関係者への感謝を忘れず、さらなる成長と進化を遂げていくと強調された。「ソニー時代がVAIOの第1章とすれば、2014年の独立から始まった10年間が第2章。そして、ノジマグループの一員となった今、新たな章が始まる。この新たなステージにおいても、ユーザーの皆様とともに進化し続けることをお約束する」 ともコメントしている。

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VAIO取材
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