AI動画生成ツール 「Pollo.AI」 試してみた。日本語でプロンプト入力可能、アイデア出し用途で便利そう(PR)

近年、生成AIが急速に進化を遂げており、プロンプト (テキスト) を入力するだけで画像や動画などのコンテンツが作れるようになった。AIによるコンテンツ生成は、もはや生活の一部となりつつある。

生成AIを活用したツールはすでに様々なものが登場しているが、今回、AIによる動画生成ができるWebツール 「Pollo.AI」 を提供しているPollo AIからお声がけいただき、AIによる動画生成を試してみることができた。本稿では、同ツールの使い方や特徴について紹介したいと思う。

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自分のイメージする動画をプロンプトや画像入力で作成できる 「Pollo.AI」

Pollo.AI」 は、シンガポールに拠点を置くPollo AIが提供するAI動画生成ツール。アカウントを作成し、Web上からアクセスすることで利用できる。

動画生成に関する機能としては、「テキストから動画へ」 「画像から動画へ」 などの機能が利用でき、様々な方法で自分の作りたい動画を作ることができる。

動画の生成にはクレジットが必要になる。毎日チェックイン (ログイン) することで2クレジット手に入れることができるが、動画の生成には最低でも10クレジット必要で、無料アカウントだと作成できる動画の数にも制限があるため、しっかりと使いたいなら月額15ドルのライトプランや月額29ドルのプロプランを使うことをオススメする。

なお、本ツールを使って生成した動画は、有料プランに加入している場合は商用目的で使用することができる。有料プランではロゴの透かしを消した状態でダウンロードすることも可能だ。

早速 「テキストから動画へ」 機能を使って動画を生成してみた。生成モデルには、高度で多用途なモデルであるという 「Pollo 1.5」 を選択し、動画のアスペクト比は16:9を指定して、プロンプトを入力してみた。

プロンプトは日本語でも入力することができ、最大1500文字まで入力可能だ。今回は 「黒を基調としたお洒落なオフィスの中にある水槽の中で、色とりどりの海水魚たちが泳いでいる。」 と入力してみた。

「Pollo 1.5」 で動画を生成すると、約6分程度で5秒の動画ができあがった。出力された動画はこちら。

できあがった動画を見てみると、カラフルな魚たちが水槽の中を泳ぎ回るというプロンプトに沿った内容の映像になっている。ただし、魚の動きは本物の映像っぽく見えるものの、じっくりと隅々まで見ると、魚が分裂して増えていたり、ガラスに反射する魚の動きや色がおかしかったりする。

同じプロンプトを使って、「Pollo 1.5」 以外のモデルを試してみた。一番リアルにできたのが 「Pika 2.0」 を使って生成したもので、黒っぽいオフィスの奥に水槽があり、魚たちが泳いでいる映像になっていた。ただし、水槽の右から小さな魚が飛び出てしまっているのがちょっぴり残念なポイントだった。

プロンプトの理解力は少し弱いようで、たとえば 「柴犬がテニスボールを咥えて尻尾を振りながらこちらを見つめている。」 と指示したところ、テニスボールを加えた柴犬がこちらを見つめる映像を生成することはできたものの、「尻尾を振る」 という文脈は理解できなかったようだ。プロンプトを複雑にしすぎると内容に反映されない可能性がある点には注意したい。

次に 「画像から動画へ」 を試してみた。3匹の海水魚が泳ぎ回る水槽のイラストをアップロードし、それを元に動画を作ってもらった。

できあがった動画を見てみると、「テキストから動画へ」 機能で作った動画と同様に、途中で魚が分裂したり、魚の動きが少しおかしかったりはしたものの、アップロードした画像のテイストを維持した動画を作ることができた。

AIによる動画生成は画像生成よりも難しいという話はよく聞くが、筆者が指示した 「水槽」 に関しては、水面やガラスの反射など計算しなければならない部分が多いことから、生成が難しかった可能性はある。

他のユーザーが生成した動画を見てみると、人物が手を振る映像などはかなり自然な仕上がりになっていたように思う。他のユーザーが生成した動画はプロンプトつきで確認できるため、それを参考にしてみるとよりリアルな動画が生成できそうだ。

ちなみに、プロンプトを入力する際にはキャラクターなど既存の著作物の名前は含まないように注意していただきたい。というのも、本ツールではキャラクター名を入れてしまうとそのキャラクターに近いものが生成されてしまう。テストとして生成した動画には、しっかりとキャラクターを想起させる人物が登場してしまっていた。

本ツールを使って生成した動画は、有料プランに加入している場合は商用目的で使用できるが、上記のように既存の著作物が含まれていると著作権侵害に繋がってしまう可能性があるため、気をつけていただきたい。

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生成した動画をアイデア出し用途に使うのは便利そう

今回、実際に 「Pollo.AI」 を使って色々な動画を生成してみて、プロンプトを日本語で入力できることに加えて、内容も8割ほど理解してくれて、概ね指示どおりの内容に近い動画を生成してくれることから、AIを使って気軽に自分の思い浮かべる動画を作りたい人には便利なサービスだと感じた。

今回生成した動画は水槽や魚など挙動を表現するのが難しいお題だった可能性はあるが、このクオリティではできあがった動画をそのままプロモーション映像などに使うのは難しそう。

活用方法を考えるなら、たとえば動画クリエイターの方にプロモーション映像を作ってもらう際に 「Pollo.AI」 で映像のイメージを作り、その内容を共有して 「このような動画に仕上げてください」 とお願いするなど、アイデア出しやコミュニケーション用途と考えるなら使いやすいのではないだろうか。

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