LG エレクトロニクス・ジャパンは、4K液晶テレビの2024年ラインアップを発表した。
2024年のラインアップは、量子ドットMiniLED液晶 (LG QNED MiniLED) を搭載したモデルを2製品。量子ドット液晶 (LG QNED) を搭載したモデルを2シリーズ6製品、さらに直下型液晶 (LG UHD TV) を搭載したモデルを6製品。合計で全4シリーズ14モデルを6月26日より順次発売する。
各モデルの予想実売価格や発売予定日は以下 (価格はいずれも税込) 。
シリーズ | 品番 | 画素数/パネル | インチ | 予想実売価格(税込) | 発売時期 |
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QNED90T | 86QNED90TJA | 4K/QNED MiniLED | 86 | 715,000円 | 6月26日(水)より順次 |
75QNED90TJA | 75 | 495,000円 | |||
QNED85T | 86QNED85TJA | 4K/LG QNED | 86 | 583,000円 | 7月4日(木)より順次 |
75QNED85TJA | 75 | 374,000円 | |||
QNED80T | 65QNED80TJA | 65 | 231,000円 | ||
55QNED80TJA | 55 | 198,000円 | |||
50QNED80TJA | 50 | 165,000円 | |||
43QNED80TJA | 43 | 143,000円 | |||
UT8000 | 86UT8000PJB | 4K/LG UHD TV | 86 | 363,000円 | 6月26日(水)より順次 |
75UT8000PJB | 75 | 253,000円 | |||
65UT8000PJB | 65 | 198,000円 | |||
55UT8000PJB | 55 | 165,000円 | |||
50UT8000PJB | 50 | 132,000円 | |||
43UT8000PJB | 43 | 121,000円 |
最上位となる 「QNED90T」 シリーズには、量子ドットMiniLED液晶を採用した。量子ドットMiniLED液晶は、ミニLED技術を用いたバックライトに、量子ドットテクノロジー (Quantum dots) とナノセルカラーテクノロジー (Nanocell) を組み合わせたディスプレイのこと。
量子ドット (Quantum Dot) は、光をナノサイズの粒子に当てて、光の波長 (色) を変換する技術。効率的に光の3原色 (赤・緑・青) を取り出せるうえに、色純度の高い表示が可能だ。
そして、ナノセルカラーテクノロジーは、変換オーガニックフィルムをパネルに組み込むことで、緑色の純度を高めながら赤色の色域を広げる技術。微細な粒子が、RGB発光時に発生する色のにじみから余分な光波長を吸収し、赤・緑・青の各色の純度を高める。
さらに、エリアごとに光を個別に制御するローカルディミングによってミニLEDの緻密な表現を可能にする。
2024年のラインアップのうち、量子ドットMiniLED液晶を搭載する 「QNED90T」 シリーズと量子ドット液晶を搭載する 「QNED85T」 シリーズは、リアルタイムAIプロセッサー 「α8 AI Processor 4K」 を搭載したことで、性能が大幅向上。具体的には、昨年モデル比でAIパフォーマンス1.3倍、グラフィック性能2.3倍、処理性能1.6倍になっているという。
同プロセッサーにより、ディープラーニングによって低解像度の映像を高精細な4K画質に変換する 「AIスーパーアップスケーリング」 や、視聴者が注目する顔や体、文字などを強調して映像の立体感を演出する 「オブジェクト型リアルタイム映像処理」 などの機能に対応する。
音質については、部屋の音響環境に合わせて音場を調整する 「オートサウンドチューニング」 が利用可能。テレビを視聴している位置をAIが認識し、部屋の音響特性を見極めながらサウンドを調整。どこに座っていても最適なサウンドが楽しめる。
2チャンネルオーディオをバーチャル9.1.2chの立体サウンドに変換し、より空間的なサラウンド効果を提供する 「バーチャルサウンド」 にも対応。最上位モデルの 「QNED90T」 シリーズは、映像にあわせてサウンドが縦横無尽に移動する 「Dolby Atmos」 も対応する。
そのほか、量子ドット液晶搭載モデルの下位モデルにあたる 「QNED80T」 シリーズや、通常の液晶を搭載する 「UT8000」 シリーズは、プロセッサーに 「α5 AI Processor 4K」 を搭載し、「AIスーパーアップスケーリング」 や 「オブジェクト型リアルタイム映像処理」 などの機能には対応しないなどの違いがある。リフレッシュレートも上位モデルが最大120Hzに対応するのに対し、これらのモデルは最大60Hzまでしか対応しない。
各製品は、6月26日より順次発売を予定している。