アドビは現地時間4月15日、PDF作成・編集ソフトの 「Acrobat」 およびPDFリーダーソフト 「Acrobat Reader」 において、生成AI機能 「Acrobat AI Assistant」 の一般提供を開始した。
「Acrobat AI Assistant」 の一般提供が開始
「Acrobat AI Assistant」 は、対話型AIを通じてPDF文書の内容を把握したり、要約してもらえる機能。今年2月にベータ版の提供が開始されていたが、いよいよ一般提供が開始されたかたちだ。
「Acrobat AI Assistant」 ができることは以下。
- 会話型インターフェースを介してPDFの内容に関する質問に返答。質問自体の提案もしてくれる。
- サマリーの生成。長文の内容も分かりやすくまとめてくれる。
- 情報ソースの提示。ユーザーの質問に対して生成した回答に対して、その根拠となる情報ソースを表示する。アシスタントの回答の正誤を判断したり、より詳しい情報を得るための手助けとなる。
- 重要な情報の抜き出し。長文のPDFから、重要な部分を素早く抜き出して提示する。
- 利用目的にあわせた文章の生成。PDFの内容を 「AI Assistant」 にまとめさせ、その内容を利用して電子メールやプレゼンテーション、レポートなど利用目的にあわせた文章を生成する。
信頼性の点においては、「Acrobat AI Assistant」 はアドビのAI倫理プロセスに沿って、LLM非依存のアプローチで開発されている。また、大企業向けにはエンタープライズグレードのセキュリティと情報ガバナンスが利用できるため、個人および大企業を含むすべてのユーザーが安心して利用できるとしている。
「Acrobat AI Assistant」 の全機能は、追加のサブスクリプションを追加することで利用できる。6月5日までは早期アクセス価格の4.99ドル (日本円で約770円) で利用可能だ。
現時点で利用できるのは、「Acrobat」 のデスクトップ版と、「Acrobat Reader」 のデスクトップ版およびWeb版。いずれも英語のみの対応となり、今後他の言語も順次追加予定だ。
また、「Acrobat Reader」 のモバイル版アプリでは、音声コマンドに対応したベータ版の 「Acrobat AI Assistant」 が期間限定で無料で利用できる。
(画像提供:アドビ株式会社)