昨今、スマートフォンのカメラ性能が上がったことで、誰でも高画質な動画や写真を手軽に撮影できるようになった。
筆者もいつも出先で面白いものを見つけたら積極的に写真や動画を撮影しているのだが、その撮影データをMacや外付けストレージに移動しようと思った矢先に何らかの影響でファイルが破損してしまい、見れなくなってしまったことがある。
たとえば、データ転送中に運悪く停電してしまったり、ケーブルが悪かったのか、Macとデバイスを接続してデータを転送している最中に突然デバイスが認識できなくなってしまったり。
上記のような理由でファイルが破損してしまった場合、大抵は諦めてしまう人が多いと思うのだが、実は 「ファイル修復ソフト」 を使うことで、ファイルの状態によってはデータを復元できる可能性がある。
今回、イーザスソフトウェアからファイル修復ソフト 「EaseUS Fixo」 の製品版のライセンスを提供いただき、実際にソフトを使ってみることができた。破損ファイルのサンプルの復元も体験してみることができたので、ファイルの破損で困っている人は参考にしていただきたい。
「EaseUS Fixo」 とは
今回紹介する 「EaseUS Fixo」 は、動画や写真をはじめ、壊れてしまったファイルをPC上で修復することができるファイル修復ソフト。Windows版とMac版の2種類が提供されている。
本ソフトでは、MP4やMOVなどの一般的なビデオフォーマットをはじめ、画像や文書まで、さまざまなファイルの修復に対応する。
修復できるファイルのフォーマットの例は以下。
動画 | 画像 | 文書 |
---|---|---|
・MOV ・MP4 ・M2TS ・MKV ・MTS ・3GP ・AVI ・FLV ・MXF ・KLV ・INSV ・M4V ・WMV ・MPEG ・ASF |
・JPEG ・PNG ・CR3 ・CR2 ・NEF ・NRW ・RAF ・DNG ・ARW ・GPR ・TIF ・TIFF ・CRW ・GIF ・SR2 ・ORF |
・PDF ・Word ・Excel ・PowerPoint |
そもそも開くことができないファイルはもちろんなのだが、動画や写真がボケてしまったり、動画の音と映像が同期できていなかったり。また、文書ファイルの文字化けも修復できるとしている。
実際にファイルを復元してみた
今回のレビューにあたり、イーザスソフトウェアから複数の破損ファイルのサンプルを用意してもらい、実際にファイルの復元体験をすることができた。
まずは動画ファイルの修復から。まずはサンプルファイルをそのまま開こうとすると、どちらも 「互換性がありません」 と表示されてしまう。
このファイルを 「ビデオの修復」 画面から 「EaseUS Fixo」 に追加し、「すべてを修復」 をクリック。すると、まずはクイック修復が実施され、簡単に修正できるファイルはこの段階で修復される。
今回のファイルはクイック修復に成功しており、動画を開くことができるようになった。しかし、まだ動画がカクカクしてしまっていることが確認できたため、このまま 「高度な修復」 を実施。
「高度な修復」 をクリックすると、修復したいビデオファイルを再度選択するように求められるため、「確認」 ボタンの左のファイルアイコンをクリックし、修復したいファイルを再度選択して 「確認」 をクリックする。正しいファイルを選択すると、「今すぐ修復」 ボタンが押せるようになり、高度な修復が実施される。
高度な修復実施後、再度ファイルをチェックしてみたところ、残念ながら再生時に動画がガタガタしてしまう現象は直すことができなかったようだ。
次に、写真ファイルを復元。ビデオのときと同じようにファイルを選択し、「すべてを修復」 をクリックして修復を実施する。今回はサンプルファイルを3つもらっていたのだが、そのうちの2つは正しく修復することができたようだ。
ビデオと写真の両方を復元してみて、実際に筆者が操作した部分はほんの数ステップだけで、あとはソフト側が自動で修復などを実施してくれていたことから、ほとんどの人が操作方法で悩むことはないと思われる。
肝心のファイルの復元については、きちんと復元できたファイルはあったものの、失敗してしまうファイルもあったことから、やはりファイルの状態によっては復元できないものもあり、「必ずしもファイルを復元できるとは限らない」 点には注意が必要だ。
ただし、本来であれば一般ユーザーが復元できない状態のファイルをもしかしたら復元できる可能性があるとすれば、試してみる価値はあると言えるだろう。大事なファイルならなおさらだ。
ファイル修復ソフト 「EaseUS Fixo」 は、10,769円(税込)から購入可能。24時間のライブチャットやメール、30日間の返金保証などサポートも充実しているため、気になった人は公式サイトをチェックしてみてはどうだろうか。