今月7日、米Googleは新製品発表イベント 「Made by Google ’22」 のなかで、同社として久しぶりとなるタブレット製品 「Pixel Tablet」 を発表した。
本製品はタブレットとして使えるのはもちろんのこと、スピーカーを内蔵した充電スタンドと組み合わせることで、スマートディスプレイ 「Nest Hub」 のように使うことができる。スマートホームハブ機能を持たせることで、タブレットとスマートディスプレイの両方の側面を持たせたハイブリッド製品として注目されている。
こういったタブレットxスマートホームハブに魅力を感じているのは、Googleだけではないようだ。米Appleも同様の製品を開発しているという。
この情報を伝えているのは、米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏。同氏は、以前よりAppleがiPadとスピーカーを組み合わせた製品を開発していると報じていたが、この度その投入時期が2023年になると伝えている。
Appleが開発するスマートホームデバイスは、iPad Proの延長線上にある製品となるという。iPadとスタンドを組み合わせたスタンドアローン製品になる予定で、キッチンカウンターやリビングルーム、ナイトスタンドに置き、スマートホームデバイスとして使用されることを想定した製品になるとのこと。アプローチは 「Pixel Tablet」 とかなり近いようだ。
Appleの現行のラインナップを考えると、iPadとApple TV、HomePodの機能をある程度ひとつにまとめた製品と考えて良いのかもしれない。発売は2023年を予定しているとのこと。
また、既存のiPadに装着することで同様のシステムが構築できるドッキングアクセサリも現在開発しているという。価格や発売時期については不明だ。
スマートホーム関連については、Appleはやや苦い経験を持っている。そのひとつがHomePod。Appleは同社初のスマートスピーカー 「HomePod」 を2018年に発売したが、想定よりも販売が振るわず、その3年後となる2021年に 「HomePod」 の販売を終了。現在は、その小型モデル 「HomePod mini」 のみが販売されている。
もし今回伝えられたようなスマートホームデバイスが登場するなら、Appleにとっては久しぶりのスマートホーム関連製品ということになる。今回のチャレンジは無事成果を出すことができるだろうか。
なお、Appleは今年多数の新製品を投入した(する)が、Mark Gurman氏によれば、来年はAR/VRヘッドセットおよび大型MacBook Air、新デザインのiPhone、そして “更なる” ホームデバイスが投入される予定であるという。
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