数年前からAppleは、「iOS」や「OS X」などの最新ベータ版をデベロッパー以外の一般ベータテスターにも提供するようになった。
このおかげで僕ら一般ユーザーも最新のベータ版を触れることができるようになっており、この秋にリリースされる予定の「iOS 10」や「macOS Sierra」などが利用できている。
これらベータテストにはバグなどの不具合を一般リリース前に見つけることが出来るなどメリットが大きいのだが、その一番の目的はどうやらマップの改善にあったようだ。
FastCompanyがCEOのTim Cook氏とEddy Cue氏、Craig Federighi氏へのインタビューを掲載しており、このインタビューによると、Appleが同ベータテストを開始した理由が明らかになっている。
パブリックベータテストは当初、マップの改善のため
同インタビューによると、Appleが最初、GoogleMAPから純正の地図アプリを提供し始めた際、想像よりも難しく品質に問題があったことを認めており、一時はサードパーティ製のアプリに戻すことを検討したという。
だが、やはり純正アプリの提供は必要不可欠だと判断、地図データの品質を改善するためにパブリックベータテストを開始したという。
現状はベータテストを実施した甲斐もあってか、純正地図アプリもかなり進化してきており、GoogleMapなどのサードパーティ製アプリとそこまで差はなくなったように感じる。
Appleの純正マップ作成に関しては、現在数千人が携わっている状況で今後も改善や新機能の追加が期待できそうだ。
また、同インタビューの中で音声アシスタント「Siri」についても触れられており、Googleの「Google Now」やMicrosoftの「Cortana」よりも最も優れたアシスタントだと語り、「Siri」は週に20億クエリをさばいていると説明している。
[ via Macお宝鑑定団Blog ]