5月24日、ロジクールは新型フラグシップマウス 「MX Master 3S」 を発表した。
価格は14,960円(税込)、発売は6月16日(木)を予定。発売に先駆けて、本日より予約受付が開始される。
本製品の発表を前に、ロジクールは一部メディア向けに新製品記者発表会を実施した。当記事ではそこでの発表内容を踏まえて、「MX Master 3S」 の特徴を紹介する。
新型ワイヤレスマウス 「MX Master 3S」 6月16日に発売
今回発表された 「MX Master 3S」 は、2019年9月に発売した前モデル 「MX Master 3」 のハイパフォーマンスモデル。機能的なデザインはそのままに、一部機能を改良することでより使いやすくしたマイナーアップデートモデルになっている。
ちなみに、製品名にある “MX” は、ロジクールのスタンダード製品のラインナップのなかで、最上級の性能を持つ 「Master」 シリーズ製品のひとつであることを示す。他には 「MX Anywhere 3」 「MX Vertical」 「MX ERGO」 などがあるが、今回の 「MX Master 3S」 はデスクトップ向けマウスとして最もスタンダードな製品となる。
ハードウェアで強化された箇所は3つ。左右のクリックが静音式に変更されており、クリックしたときの音が90%小さくなった。そして、トラッキング用のレーザー式センサーの最大解像度が4,000DPIから8,000DPIに変更されており、デバイスとの接続方法もこれまでのUnifyingレシーバー/Bluetoothだったのが、新たにLogi Bolt/Bluetoothに変更されている。
デザインに関する変更はほぼないものの、唯一の違いとしてはカラーラインナップがグラファイト/ミッドグレーからグラファイト/ペールグレーに変更された点が挙げられる。
デザインに変更を加えなかった理由として、ロジテックインターナショナル (ロジクールの海外法人名) のマキシム・ボンダー氏は、「現在のデザインはユーザーから気に入られているので、そのまま維持することにした。そのほか、機能についてもユーザーが好んでいる部分についてはそのまま継承することにした」 と説明した。
そのうえで、MXシリーズを使用するユーザー層はソフトウェア開発者やゲーム開発者など、高度なコンテンツクリエイターたちが多く、彼らの最近のトレンドを分析した結果、コワーキングスペースや在宅で仕事をしており、家族や同僚の近くで作業するなどの機会が多いことに気付いたとのこと。そこで、静音式クリックや正確な接続性が得られるデバイスを開発する必要があったという。
また、もうひとつ重要なトレンドとして最近は複数のディスプレイを使用したデスク環境を構築するユーザーが多く、使用するディスプレイも5K解像度が多くなってきており、より高いDPIを実現する必要があったと説明した。
搭載されるトラッキングセンサーは、ガラス面でもトラッキング可能な8Kセンサー。解像度は200DPI〜8,000DPIで、50DPI刻みで変更可能だ。
静音式クリックは左右のクリックのみに搭載されており、これまで 「カチッ」 と鳴っていたクリック音が 「コツッ」 という音に変更されている。静かな環境で作業する際に自身のクリック音を気にする必要がなくなり、オンライン会議にも安心して使用できるだろう。
デザインは前モデル 「MX Master 3」 と同じものを引き続き採用する。人間工学の知見に基づいた設計になっていて、長時間のデスクワークも快適にできるよう、手と手首を自然な位置でサポートする。最初は少し戸惑うかもしれないが、マウスを握った時の手の形に立体的にピッタリ収まるようになっているため、使っているうちに使いやすく感じるはず。
マウス上部のスクロールホイールは、電磁石を用いた回転機構を使用した 「MagSpeed 電磁気スクロールホイール」 を採用している。
同スクロールホイールには 「ラチェットモード」 「フリースピンモード」 の2種類のモードが用意されており、一度の回転でスクロールできる量を調節できる。
「ラチェットモード」 は、回すときにカチカチと手応えを感じるモードで、数行ごとの細かいスクロールを必要とする作業に向く。
一方で 「フリースピンモード」 はスクロール時の抵抗がなくなるモード。1秒間に1,000行ものスクロールが可能となっているため、縦に長いエクセルファイルを見るときなどに重宝する。
スピンモードの切り替えはホイール手前のボタンひとつでできるほか、ラチェットモード時に高速でスピンさせることで、一時的にフリースピンモードにすることも可能だ。
親指を置く場所の上には進む/戻るスイッチのほか、横スクロールなどに使用するサムホイールが用意されている。なお、スクロールホイールとサムホイールはステンレススチールで作られていて、程よい高級感を醸し出している。
搭載されるボタンは、左右のクリック含めて全7個。それぞれのボタンは専用アプリ 「Logicool Options+」 で自由にマッピングすることが可能。ちなみに、「Logicool Options+」 はベータ版の提供が終了し、いよいよ正式版がローンチされる予定となっている。
そのほか、最大3台のデバイスをペアリング/切り替えできるEASY-SWITCH機能のほか、Logicool Flow機能も引き続き利用可能だ。
充電用のコネクタはUSB Type-Cを採用し、駆動時間は1回のフル充電で70日間。1分の充電で3時間の駆動が可能だ。
「MX Master 3S」 は6月16日(木)にAmazon.co.jpなどの各ECサイトおよび一部家電量販店にて取り扱われる。価格は14,960円(税込)、発売に先駆けて、本日より予約受付が開始されている。
なお、「MX Master 3S」 は環境に配慮し、製品本体のプラスチック部分に再生プラスチックを使用している。再生プラスチックの使用率は、グラファイトが27%、ペイルグレーが22%。また、森林保全活動を支援するため、パッケージにFSC認証を取得した森林に由来する材料を採用するとのことだ。
製品名 (日本語) | ロジクール MX MASTER 3S アドバンスド ワイヤレス マウス |
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製品名 (英語) | Logicool MX Master 3S Advanced Wireless Mouse |
カラー | グラファイト/ペイルグレー |
型番 | MX2300GR/MX2300PG |
参考価格 | 14,960円 (税込) |
発売日 | 2022年6月16日(木) |
保証期間 | 2年 |
マウス本体サイズ (幅×奥行×高さ) |
84.3 × 124.9 × 51mm |
マウス重量 (電池含む) |
141g |
レシーバーサイズ (幅×奥行×高さ) |
Bolt レシーバー 14.4 × 6.6 × 18.4mm |
レシーバー重量 | 2g |
センサー方式 | darkfield |
解像度 | 200dpi 〜 8,000dpi 50dpi刻みで設定可能 (初期値 1,000dpi) |
総ボタン数 (チルト機能含む) | 7 |
スクロールホイール | 有り |
チルト機能 | 有り |
使用電池 | 内蔵充電式リチウムポリマー電池 (500mAh) |
電池寿命 | 最大70日 (週5日・1日8時間の使用に基づく) |
AC アダプタケーブル長 | 1m |
操作距離 | 10m |
無線方式 |
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付属ソフトウェアバージョン | Logi Options+ソフトウェア |
対応 OS |
[USB ポート] [Bluetooth] |
接続 I/F | USB/Bluetooth Low Energy |
付属品 |
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(画像提供:ロジクール)