現在、Appleは低電力で使用できるBluetoothチップを開発していて、将来的にワイヤレスイヤフォンやiPhoneなどの端末のバッテリーライフが長くなるかもしれない。
Forbesによると、Appleはここ数年間で同チップの開発をおこなっており、実用化に向けて動いていることが明らかになった。
消費電力の少ないBluetoothチップのおかげで様々な端末のバッテリーライフが向上するかも?
今秋に発売が予定されている次期iPhoneの「iPhone 7」シリーズは、防水機能の向上のためか3.5mmヘッドフォンジャックが廃止されることが確実視されている。
そうなると、ユーザーはワイヤレスのヘッドフォンを使用したり、Lightning端子が搭載されたイヤフォンが必要になってしまうわけだが、個人的にはもし同端子が廃止されるなら、せっかくならワイヤレスにしてより便利に使いたいと思っている。
だが、ワイヤレスイヤフォンには重大な欠点がある。それはバッテリー持ちがあまり良くないということ。
ワイヤレスイヤフォンはその商品性から、どちらかというとコンパクトに作られがちで、大容量のバッテリーが搭載されることが少ない。
少しでもワイヤレスイヤフォンのバッテリーライフを長くするには、搭載バッテリー容量を大きくするか、消費電力を減らすことが必要だ。
今回、Forbesが伝えているカスタムBluetoothをAppleが開発したなら、もしかすると将来的にBluetoothイヤフォンのバッテリー寿命を延ばすことに成功するかもしれない。
ちなみにForbesによると、Appleは2015年にはBluetooth式ワイヤレスイヤフォンを発売する予定だったようだが、Appleの望むクオリティに到達することができなかったようで見送られた模様。
現在、Appleが使用しているBluetoothチップは、Broadcom製のものを使用しているが、今後はAppleの製品にこれらが組み込まれる可能性は非常に高い。
特にバッテリー駆動の短い「Apple Watch」や「iPhone」、そして噂のBluetoothイヤフォン「EarPods」などだ。
このカスタムBluetoothチップは、Appleが2013年に買収したPassif Semiconductorの技術を利用しているとのことだが、
「iPhone 7」シリーズに関しては、今のところワイヤレスヘッドフォンが付属せずに、Lightning端子とヘッドフォン端子が変換できるLightningヘッドフォンジャックアダプタが同梱するとも言われている。
そのため、実際に今秋に発売する「iPhone 7」シリーズにカスタムBluetoothチップが搭載されるかどうかについては、まだ不明である。
[ via Forbes ]