Twitterの取締役として就任することが決定していたテスラCEOイーロン・マスク氏。しかし、同社取締役への就任を見送ることを決断したようだ。
現地時間10日、Twitterのパラグ・アグラワルCEOは自らのTwitterアカウントにて、イーロン・マスク氏が同社取締役への就任を取りやめることを決断したと発表した。就任を取りやめた直接的な理由については明らかにされていない。
Elon has decided not to join our board. I sent a brief note to the company, sharing with you all here. pic.twitter.com/lfrXACavvk
— Parag Agrawal (@paraga) April 11, 2022
アグラワル氏によれば、マスク氏がTwitterの取締役会に参加することについて、そしてマスク氏と直接的に話し合う場を設けることについて多くの議論を行なったとのこと。その上で、当初は取締役として就任することが最善の道であるとTwitterは決断し、マスク氏に同役職を提供することを決定していたが、マスク氏は取締役就任日である4月9日に取締役会に参加しない旨を伝えたという。
今回のマスク氏の取締役就任取りやめを受けて、今後(周囲からの)ノイズが発生する可能性はあるものの、Twitterとしては現在取り掛かっているものに集中すると書き記している。
なお、取締役には就任しないイーロン・マスク氏だが、先日取得した総発行株式数9.2%分にあたる7,300万株は保有し続けるため、今後も筆頭株主であることには変わりなく、マスク氏の意見については今後も受け入れていくと発表している。
マスク氏がTwitter取締役に就任することが発表されたのは今月5日。Twitterのパラグ・アグラワルCEOが同社取締役として米テスラCEOのイーロン・マスク氏を迎えると発表。マスク氏はTwitterの株式9.2%にあたる7300万株余りを取得したことが米国証券取引委員会が公表した資料から判明していた。
当初の予定では、マスク氏のTwitter取締役の任期は2024年までで、当のイーロン・マスク氏もパラグ・アグラワルCEOのツイートに呼応する形で 「Twitterを大きく改善するため、パラグ氏や取締役会とともに働けることを楽しみにしている。」 とコメントしていた。
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