Appleの新しい外部ディスプレイ 「Studio Display」 は、iPad Proや先日発表されたばかりのiPad Air(第5世代)など複数のデバイスをサポートするが、中にはUSB-Cポートを搭載しているにも関わらずサポート対象に含まれていないデバイスがある。iPad Air(第4世代)やiPad miniなどだ。
これらのデバイスを 「Studio Display」 に接続したときに映像は出力されるのだろうか。
米Apple系メディアMacRumorsによると、1440pの解像度にダウングレードされて表示されるとのこと。Appleに直接聞いて確認を取ったという。
Studio Display、iPad Air(第4世代)/iPad mini(第6世代)接続時は1440pで出力
これは、iPad Air(第4世代)やiPad mini(第6世代)に搭載されたUSB-Cポートのスループットがネイティブ解像度で映像を出力するには足りないことが原因であるとのこと。ただ映像の出力ができないわけではないとのことなので、これらのデバイスを所有している人でも 「Studio Display」 を活用することはできそうだ。
「Studio Display」 が正式にサポートしているデバイスは以下。
- Mac Studio(2022)
- 16インチMacBook Pro(2019以降)
- 14インチMacBook Pro(2021)
- 13インチMacBook Pro(2016以降)
- 15インチMacBook Pro(2016以降)
- MacBook Air(2018以降)
- Mac mini(2018以降)
- Mac Pro(2019以降)
- 24インチiMac(2021)
- 27インチiMac(2017以降)
- 21.5インチiMac(2017以降)
- iMac Pro(2017)
- 12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
- 11インチiPad Pro
- iPad Air(第5世代)
「Studio Display」 の特徴
「Studio Display」 は、Appleが開発した27インチの5K Retinaディスプレイ。画面サイズは27インチで、解像度は5,120×2,880ピクセル (218ppi)、最大輝度は600ニト。広色域 (P3) やTrue Toneテクノロジーに対応する。オプションで映り込みの少ないNano-textureガラスが選択可能だ。
本体にはアルミニウム筐体が採用されていて、Pro Display XDRや24インチiMacのディスプレイに近い見た目をしている。備え付けのスタンドは最大30度まで傾けられるほか、傾きと高さの両方を調整できるスタンドや、VESAマウントアダプタをオプションで選択することも可能。
本体背面には、周辺機器やストレージ、ネットワークを最大10Gb/sの速度でディスプレイに直接接続する3つのUSB-Cポートと、Macをケーブル1本で接続できるThunderbolt 3 (USB-C) ポートが1つ搭載されている。Thunderbolt 3ポートからは96Wの給電も可能で、14インチMacBook Proを高速充電できる。ちなみに、14インチ・16インチMacBook ProにはStudio Displayを最大3台接続可能だ。
Studio Displayには 「A13 Bionicチップ」 が搭載されており、カメラやオーディオシステムによる体験を提供する。カメラは12MPの超広角カメラが搭載されていて、FaceTimeビデオ通話でユーザーをフレーム内に捉え続ける 「センターフレーム」 に対応。マイクもノイズの少ないスタジオ品質の3マイクアレイが搭載されているため、通話中にクリアな音声を相手に届けることができる。
スピーカーは原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムが搭載。4つのフォースキャンセリングウーファーが歪みを最小限に抑えて力強くはっきりとした低音を生み出し、2つの高性能ツイーターが正確な中音と明瞭な高音を作り出すという。空間オーディオにも対応する。
「Studio Display」 はApple公式サイトで199,800円(税込)~で購入可能。予約受付が始まっており、発売は3月18日を予定している。
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(画像:Apple)