「Battlefield」シリーズや「Call of Duty」シリーズなど、最近のゲームはかなりクオリティが高い。そして、今年の秋には注目の「PlayStation VR」が販売されるなど、ゲーム業界の市場は着実に進化を遂げている。
そうとなれば、よりリアルなゲーム体験を実現するために、グラフィック面だけでなく音質面も向上させたいところ。もし音質を向上させるなら質の良いスピーカーやヘッドフォンを購入する必要があるわけだが、今回は1byone社から7.1ch対応のゲーミングヘッドセットのサンプルを提供していただいたので、使用感などをお伝えしようと思う。
まずは外箱とヘッドセットの外観をチェック
こちらが今回レビューする「1byone 7.1ch対応ゲーミングヘッドセット 」だ。
外箱はいかにもゲーミングヘッドセットと言わんばかりの玄人向けデザインとなっていて、筆者のような素人ゲーマーを寄せ付けないような雰囲気を少し醸し出しているが、実際に使ってみたら筆者でも十分に使いこなすことができる代物だったので、そこは安心していただきたい。
箱を開けると、中にはヘッドセット製品本体に加えて、取扱説明書とWindowsPC用のインストールディスクが付属していた(後述するが、一応MacやPS4などでも使用することが確認できた)。
同製品はフリーアジャスト機構が採用されており、ユーザーの頭の大きさに合わせてヘッドバンドの調節をする必要がなく、頭に装着すれば自動的に自分の頭にフィットするよう作られている。フリーアジャスト機構は他のヘッドセットにも導入されているものだが、5,000円以内という価格帯では決して多くはないものだ。
耳あて部分は合皮素材が使用されているからか、非常に耳あたりがよく、長時間つけていても疲れることはない。指で触るとプニプニして気持ちいいので、ゲームの合間などについつい触ってしまいたくなる。
接続方法はUSB経由の有線接続で、PCのUSB端子に接続することで使用することが可能だ。有線コードの真ん中には音量コントロールとマイクミュートボタンが用意されている。音量はつまみで大小を調節し、ミュートボタンを押すことでマイク機能をオフにすることができる。
また、この製品の特徴の一つと言えるかもしれないが、なんとヘッドフォンを赤色LEDで光らせることができる!耳あて全体が赤色になるため、デザイン的にカッコいい。装着してしまうと自分の目で見ることができないのが残念だ。
このLED機能は「オフ」にするボタンがついているため、同機能を使うかどうかはユーザー次第、少しギーク色が濃すぎると感じる人は普段からオフにしておくといいと思う。
音質は最高とは言い難いがゲームをする分には十分な性能 音楽を聴くには少し不向き?
この前、試しに「1byone 7.1ch対応ゲーミングヘッドセット」を1日中使ってみたのだが、同製品には得意不得意があることが判明した。
まずは得意な点。それはゲーミングヘッドセットということもあり、ゲーム音を聞き分けるには十分な性能を持っているということだ。音質は最高に良いというわけではないが、爆発音などの重低音が鳴り響く環境ではかなり迫力のあるシーンを体感することができた。
密閉型ヘッドフォンなので外への音漏れもほとんどなく、安心してゲームに没頭することができる。
また、WindowsPCで使用する場合、付属のインストールディスクでサラウンドを選択できる。サラウンドは7.1chなので、FPSなどのアクション性が高いゲームではどこに敵がいるのか判断することが可能だ。
そして、同製品の不得意な点は音楽や映画を見るには適していないということだ。割と低音から高音まで幅広く音がカバーできているが、若干だが音が潰れたような印象がある。もちろん音楽を聴くように作られていないので当たり前だが、精細で高音質の音質を求めるならば、より高音質を謳う製品を購入する方がいいだろう。
密閉型だが締め付けや違和感は特になし MacやPS4でも使用できることが判明
筆者は基本的にはスピーカーでゲームをプレイする派で、普段からヘッドフォンを装着することはない。それでも仲間内でオンライン対戦するときなどはボイスチャットなどを使用するため、ヘッドセットを使うことがある。
しかし、長時間ヘッドセットを使っていると、だんだん耳のあたりが痛くなってくる。特にPS4対応のヘッドセットは耳あてが小さい製品が多いので、これに苦しんでいるユーザーも多いのではないだろうか。
「1byone 7.1ch対応ゲーミングヘッドセット」はそこまで耳痛に苦しむことは少ない。同製品は耳あてが大きく、耳全体をスッポリ覆うことができるので、プレイヤーは圧迫感を感じずにゲームに集中することができるはずだ。
数時間、試しに同ヘッドセットをつけて「BF4」をプレイしてみたのだが、長時間プレイしても耳が痛くなることはなかった。
同製品はWindowsPCに対応しているとされているが、僕の方で試したところMacとPS4では使用できることを確認できた。どちらもUSB端子に挿すことができればボイスチャット機能を使うこと自体は成功した。
また、マイクの音質についても申し分なし。どの製品で使ってもクリアに音をキャッチできるようで、チャット相手を不快にさせることはなさそうだった。
そのほかにもマイクがヘッドフォンの中に格納できて、使わないときは収納しておけば邪魔にならなかったり、ケーブルも断線しづらく絡まりづらい素材が使われているなど細かいところをこだわって作られているように感じる。
5,000円以内では十分な性能 フリーアジャスト機構を採用したいいヘッドセットであることは間違いなし
今回は「1byone 7.1ch対応ゲーミングヘッドセット」というゲーミングヘッドセットを紹介させていただいたが、上記でお伝えした通り、同製品には得意不得意がある。
よりハイクオリティな製品をお望みであれば他の製品を選ぶべきだとは思うが、5,000円以内でこれほどのクオリティの製品はおそらくそう多くはないだろう。
個人的には赤色LEDが地味にカッコよかったという点と、コードが割と長く、耐久性に優れていそうだという点、あとはフリーアジャスト機構を採用していることから、使ってていも耳が疲れないという点で非常に満足だ。
筆者はPS4でボイスチャットをする機会がとても多いので、今後は「1byone 7.1ch対応ゲーミングヘッドセット」を使ってプレイしてみようかなと考えている。