来月発表とみられるiPhone 13シリーズには、やはりTouch IDが搭載されることはないようだ。現地時間22日、米メディアBloombergの著名記者Mark Gurman氏は毎週恒例のニュースレターを配信。その中で、新型iPhoneに関する情報を伝えた。
iPhone 13には指紋認証は搭載されず?
2017年に発売した 「iPhone X」 以降、iPhoneシリーズには顔認証機能 「Face ID」 が搭載されている。iPhoneを見つめるだけで画面ロックが解除されるのはとても便利だ。
しかしながら、いまのご時世マスクの装着が必要不可欠。Face IDに加えて、Touch IDの復活搭載を期待する声がユーザーからは挙がっている。
特に大きな期待を寄せられるのは画面内臓型の指紋認証センサーだが、Appleもそのことについては認識しているらしく、これまで何度かFace IDとTouch IDの両立に向けたテストが実施されていることが判明している。
しかしながら、Mark Gurman氏によれば来月に発表予定の新型iPhoneシリーズには、少なくとも画面内蔵型Touch IDが搭載されることはないとのこと。
同記者によると、AppleはFace IDの開発に力を注いでおり、長期的な目標として、ディスプレイ下に顔認証センサーを搭載することで、画面内蔵型Face IDを実現することを掲げているとのことだ。これが実現できれば画面上部にあるノッチを排除することができ、完全ベゼルレスデザインを実現できるようになるはずだが、Touch IDの搭載についてはAppleにとって優先事項ではない可能性がありそうだ。
Mark Gurman氏はこれらの情報を踏まえて、”将来のiPhoneに搭載される生体認証” を予想している。Mark Gurman氏曰く、今後のiPhoneはハイエンドモデルとローエンドモデルで搭載される生体認証の種類が異なる可能性があるという。
考えられるパターンはふたつ。
① ハイエンドモデルには画面内蔵Face ID、ローエンドモデルには画面外Face ID(ノッチあり)
② ハイエンドモデルには画面内蔵Face ID、ローエンドモデルには画面内Touch ID
この予想を見る限り、ハイエンドモデルには画面内蔵型Face IDが搭載される可能性がとても高く、ローエンドモデルにはこれまでと同じノッチ型Face IDが搭載される。あるいは、Face IDが廃止されて、代わりに画面内蔵型Touch IDが搭載される可能性があるということ。
もし①のパターンだった場合はハイエンド、ローエンドどちらのモデルも顔認証となるため、使い勝手はたいして変わらないかもしれないが、②だった場合はどちらのモデルを購入するかで大きく使い勝手が変わる可能性がある。ユーザーのデバイス選びにも大きく影響するかもしれない。
いずれにしても、AppleはFace IDとTouch IDを両立する選択肢は考えていないようだ。セキュリティを担保するため、コストを抑えるためなどあらゆる理由が考えられるが、その真意はまだ分かっていない。
(via 9to5Mac)