Appleの新製品の中で最も注目を集めるのが、毎年秋に発売する新型iPhone。
今年の新型モデルは、昨年発売した 「iPhone 12」 シリーズのマイナーチェンジとの噂で、姿形は大きく変わらないとされているが、ディスプレイに関しては性能が大幅に向上する可能性があるようだ。
米メディアBloombergの著名記者Mark Gurman氏によれば、Appleは今年の新型iPhone 「iPhone 13(仮称)」 に120Hzの高リフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイを搭載する予定であるとのこと。また、同ディスプレイは画面の常時点灯機能が搭載される可能性があるという。
120Hzリフレッシュレートに対応か
120Hzリフレッシュレートの実装に関しては以前から噂されていることだが、初めて聞くという方もいると思うので改めて解説しておく。
リフレッシュレートとは、1秒間に何回画面の書き換えが行われるかを示す数値のこと。たとえば60Hzなら、1秒間に60回画面が書き換えされていることを示し、数値が大きければ大きくなるほど映像を滑らかに表示させることができる。
現行モデルに搭載されている画面のリフレッシュレートは60Hz。仮に120Hzに対応した場合はその数値は2倍となり、より滑らかな描写が可能になるはず。
ちなみにiPad Proは120Hzのリフレッシュレートに対応した 「ProMotionテクノロジー」 が採用されており、iPhoneよりも画面描画が滑らかだ。以前よりiPhoneへの採用が期待されていたが、バッテリー消費の観点からか搭載には至っていない。
画面の常時点灯機能にも対応か
iPhone 13シリーズは120Hzの高リフレッシュレートと同じくらいユーザーから期待されている機能、”画面の常時点灯機能” にも対応する可能性があるようだ。
この機能はその名のとおり、ディスプレイが絶えず点灯しつづける機能。有機ELディスプレイの特徴であるピクセル単体発光を使い、時計部分など一部エリアのみを発光させることで消費電力を抑えれば実現することは十分に可能だろう。すでに他社スマートフォンでは実現されている機能だ。
Apple Watchはすでに画面の常時点灯に対応
iPhoneには 「iPhone X」 の頃から有機ELディスプレイが搭載されているものの、やはりバッテリー消費の観点からか同機能が搭載されることはなかった。実装されれば、ユーザーはわざわざiPhoneを触ったり、持ち上げずとも時計や通知を見ることができるようになるかもしれない。
そのほか、Mark Gurman氏によればiPhone 13シリーズには先代よりも高速なプロセッサが搭載されるほか、ノッチの小型化、ビデオ録画機能のアップグレードが控えているとのこと。マイナーアップデートと言われているiPhone 13シリーズだが、実際には多くの新機能が用意されている可能性がありそうだ。
(via 9to5Mac)
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