WWDC2016で、噂の「iMessage for Android」がリリースされなかった理由が明らかに

WWDC16Keynote_EddyCue

WWDC 2016」もいよいよ最終日、連日様々な新情報が発表されたので個人的にはかなり楽しめた1週間だった。寝る暇を惜しんで今回のイベントは見てきたが、一つ僕の中で気になっていたことがあった。

それは、「WWDC 2016」の開催直前に現れた「iMessage for Android」の登場の噂だ。Appleは今回の「WWDC 2016」で同アプリの発表を予定しており、Androidユーザーでも「iMessage」が使えるように言われていた。

だが蓋を開けると「iMessage for Android」は発表されず、噂も沈静化していた。Appleは本当に「iMessage for Android」の開発を行っていたのだろうか。

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Appleは「iMessage for Android」を作る気はない

結論から言うと、Appleは「iMessage for Android」を作っていない。The Vergeによると、Appleはこのアプリに関する噂を完全に否定しており、同アプリを開発する気がないことを伝えている。

iOS10-Messages

この噂を否定したのは、Appleの役員の一人。誰が発言したのかについては明かされていないが、ある理由からAppleは同アプリの開発を見送ったようだ。

その理由は2つある。まず「iMessage」のサービスは、すでに世界で約10億人のユーザーが使用しており、Appleは十分に顧客基盤を持っていると判断したから。Android向けにサービスを展開してまでユーザー数の拡大をする必要がないとのこと。

さらに、Appleは「Apple製品のみ」で使えるメッセージアプリを提供することは、それだけAppleの製品を使うインセンティブになると考えているから。

確かに、Androidユーザーにも「iMessage」を解放したら便利になるとは思うが、それではユーザーはApple製品を選ぶ理由が一つ減ってしまうことになる。ユーザーの囲い込みをしたいわけではないとは思うが、AppleにはAndroidに「iMessage」を提供するメリットがそこまでないのも確か。

今回の「WWDC 2016」で「メッセージ」アプリにはこれでもかというほど多数の新機能が追加されたわけだが、Androidユーザーはこれらの機能は使えない。しかも、上記の理由を聞くと、しばらくAppleは「iMessage for Android」を作る気はなさそうだ。

結局のところ、iOSユーザーとメッセージのやり取りをするなら、今まで通り「LINE」などのサードパーティ製アプリなどを使用することになる。それか先日、「Google I/O 2016」で発表された「Google Allo」を使うのも手だろう。

[ via The Verge ]

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