「iOS 10」では「株価」や「天気」アプリなど一部のプリインストールアプリが削除できるようになり、多くのiPhoneユーザーは喜んでいるに違いない。
削除できるアプリすべてを削除しても150MB程度の削減にしかならないというのは少し残念だったが、それでも要らないアプリがホーム画面から消えることはグッド。
これで必要最低限のアプリのみのスマートなホーム画面になるわけだが、実はプリインストールが削除できると言っても、それは表面上消えているだけで、アプリのバイナリデータは端末上に残っているようだ。
やはりデフォルトアプリの完全消去は難しい?
これはAppleのソフトエンジニアリング担当上級副社長クレイグ・フェデリギ(Craig Federighi)氏がDaring FireballのPodcast番組「The Talk Show」に出演し、明らかにしたものだ。
クレイグ氏によると、「iOS 10」ではプリインストールアプリを他のアプリと同じように削除することは可能になっているが、あくまでもそれはアプリアイコンやアプリのユーザーデータのみが削除されている状態で、アプリのバイナリデータ自体は端末に残っている状態であるとのこと。
このバイナリーデータ自体が、どれほどのファイル容量を使用しているのかは定かではないが、プリインストールデータの削除で削減できる容量がたったの150MBであるというのは、結局は端末内にバイナリデータが残っているからであると思われる。
長いことユーザーから嘱望されたプリインストールデータの削除は、「iOS 10」で実現することに成功した。削除するからにはもっと容量を節約したかった気もしなくはないが、やはりバイナリデータまで削除することは難しかったのだろうか。
最近は「iPhone」のストレージ容量が大きくなってきているので、データの削減自体はむしろストレージ容量を上げることでカバーしてもらいたい。僕としてはホーム画面から要らないアプリが消せることだけで満足だ。
ちなみに「iOS 10」で削除できるようになったプリインストールアプリは以下の通り。
「天気 / 株価 / メール / マップ / メモ / ボイスメモ / Watch / ミュージック / FaceTime / iTunes Store / カレンダー / 連絡先 / ビデオ / 計算機 / コンパス / ヒント / iCloud Drive / iBooks / Podcast / 友達を探す」の20種類だ。
[ via Cult of Mac ]