今年秋に発売予定の新型iPhoneは、先代モデルに比べてバッテリー容量が大幅に増える可能性があることがわかった。
著名リーカーのひとりDigital Chat Station(数码闲聊站)氏は現地時間1日、中国WeiboにてiPhone 13シリーズのバッテリー容量について言及した。
iPhone 13シリーズはiPhone 12シリーズよりバッテリー容量が増加?
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— 有没有搞措 (@L0vetodream) June 1, 2021
投稿された情報によると、iPhone 13シリーズのうちA2653が4,352mAh、A2656が3,095mAh、A2660が2,406mAhになるとのこと。A2653はiPhone 13 Pro Max、A2656はiPhone 13 ProもしくはiPhone 13、A2660はiPhone 13 miniになるとみられる。
iPhone 13 | バッテリー容量 | iPhone 12 | バッテリー容量 | 現行モデル比 |
---|---|---|---|---|
iPhone 13 Pro Max (A2653) | 4,352mAh | iPhone 12 Pro Max | 3,687mAh | +18% |
iPhone 13 / 13 Pro (A2656) | 3,095mAh | iPhone 12 Pro/12 | 2,815mAh | +10% |
iPhone 13 mini (A2660) | 2,406mAh | iPhone 12 mini | 2,227mAh | +8% |
昨年のiPhone 12シリーズと比較してみる。上記表を見ると、iPhone 13シリーズはバッテリーが大きく増量されていることがわかる。特に大きく増えるのは最上位モデルのiPhone 13 Pro Maxで、なんと18%増えることになる。
このバッテリー容量の増加は、もしかするとiPhone 13 Proシリーズの120Hzリフレッシュレート対応に備えてのことかもしれない。
リフレッシュレートとは、1秒間に何回画面の書き換えが行われるかを示す数字で、この数字が大きくなればなるほど画面描写が滑らかになる。iPhoneの画面のリフレッシュレートは60Hz、iPad Proは120Hzのリフレッシュレートが採用されており、iPhoneへの採用が大きく期待されている。
LTPOディスプレイは、Low Temperature Polycrystalline Oxide (低温ポリシリコン酸化物) ディスプレイのこと。Apple Watchですでに活用されていて、優秀な電力管理チップ、低電力ドライバー、さらに環境光センサーを使った画面の明るさの適宜変更や、画面のリフレッシュレートを可変にすることでバッテリー消費量を最小限に抑える工夫が凝らされている。
高リフレッシュレートは画面の描画が滑らかになり、画面が見やすいという特徴があり、多くのユーザーが期待している機能でもある。しかしリフレッシュレートが高くなるということは、同時にバッテリー消費が増えることにもなる。
LTPOディスプレイの搭載でバッテリー容量の削減を狙っていると報じられていたが、バッテリー容量そのものを増やすことでもその不足分を補完するつもりなのかもしれない。
ただし、iPhone 13とiPhone 13 miniには120Hzの高リフレッシュレートの画面は搭載されない見通しであることから、下位モデルについては単純にバッテリー持ちが長くなる可能性はありそうだ。ちなみにバッテリー容量が増えるということは、同時に本体重量が増す可能性もある。
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