本日深夜に開催が予定されているAppleの「WWDC 2016」というイベントは、全世界から注目されるビックイベントだ。
アメリカだけでなく、日本を含む全世界で中継が行われるこのイベントでは、注目の次期「iOS」や「OS X」の発表などが噂されているが、今年の「WWDC 2016」は「ソフトウェアの年」と言われており、もしかすると新製品が発表されない可能性は大いにあり得る。
そんな中で、かなり期待薄ではあるが「One more thing (最後にもう一つ)」などで発表されるのではないかと期待されている新製品の一つが、「MacBook Pro」だ。
先日あたりから、新型「MacBook Pro」についての噂が急増しており、特に「有機EL型タッチバー」の搭載が大きく取り上げられている状況なのだが、その「有機EL型タッチバー」に似たアイディアを以前Appleに提案していた人物がいたことが明らかになったので、詳細をお伝えする。
キーボード上部にDockやメニューバーなどを表示する「iKeys」
The Vergeによると、以前Appleに「有機EL型タッチバー」に似たアイディアを提案したというのがŁukasz Majer氏だ。
Łukasz氏は、2014年9月に、キーボード上部にDockやメニューバーなどを表示する「iKeys」というタッチバーのコンセプト動画を作成し、Appleに送ったようだ。その後、数回の再生があったとのこと。
実際にAppleに送ったとされる動画がこちらだ。
動画を見ると、キーボードの上部にある「iKeys」にはDockのアプリがずらりと並んでおり、アプリをタッチするとそのアプリの操作に対応したアイコンが表示されている。先日リークされていた「有機EL型タッチバー」にそっくりの機能だ。
また、何かしらの通知が来た時に「iKeys」に通知内容が表示されるというのもなかなか便利だ。現状の「OS X」では通知機能が備わっているが、それらが全て画面右上に表示される。通知内容が右上に現れると、何かの作業中に間違ってクリックしてしまうこともあるので、そういった事故を防げるという意味では非常に良い機能だと思う。
そして、iPhoneのようにイヤホンやヘッドホンをつなぐと、音楽に関係するアプリやアルバム情報、音量調節バーなどが自動で表示されるといった機能も。音楽を聴くことが多い人には非常に嬉しい機能だ。
Łukasz氏が送ったコンセプト動画がAppleに影響を与えたのかどうかは分からないが、見ての通り、現在噂されている「有機EL型タッチバー」に非常に似ているのがお分かりいただけるだろう。
「卵が先か鶏が先か」の論争になってしまうのでこれ以上は言及しないが、個人的にはこの機能は非常に良いものだと思っているので、もしŁukasz氏のアイデアが採用されたのであれば、同氏には心からありがとうと言いたい。
[ via The Verge ]