Appleが開発していると噂のMRヘッドセット。発売に向けて複数のプロトタイプ機が生産されていることが明らかになっているが、TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏によれば同ヘッドセットには高度なアイトラッキング機能や虹彩認証機能が搭載されている可能性があることがわかった。
AppleのMRヘッドセット、高度なアイトラッキング機能や虹彩認識をサポート
現地時間3月19日、著名アナリストMing-Chi Kuo氏が公開した投資家向けレポートのなかで、AppleのMRヘッドセットに関する報告があったことがわかった。レポートによると、Appleが開発中のMRヘッドセットには、高度なアイトラッキングが搭載されているという。
アイトラッキングとは、装着者の目の動きを検知・追跡する機能。目に不可視光線を射出し、その反射の変化を計測することでユーザーがいまどこをみているのか検出することができる。
現在存在するVRヘッドセットはほとんどがハンドコントローラーによる操作を基本としているが、Appleはこのアイトラッキングシステムを活用することでよりシームレスな操作を可能にするとみられる。また、ユーザーが見ている場所以外の映像の解像度を下げることによって処理の負荷を軽減できたりと様々な恩恵が得られる可能性があるとKuo氏は指摘する。
さらに、AppleのMRヘッドセットには虹彩認証機能がサポートされる可能性があるようだ。虹彩でユーザーの本人確認が可能になることで、装着時の本人確認はもちろんのこと、Apple Payによる決済にも対応できる可能性があるとのこと。
アイトラッキングに関する情報はこれまでも報じられてきたが、具体的な活用方法などに関する情報は実質的に今回が初めてとなる。
AppleのMRヘッドセットは2022年半ばにリリースされる予定とKuo氏は伝えている。ARとVRを組み合わせたプレミアムなMR体験がついにAppleによって作り出されるのだろうか。今後の続報に期待したい。
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[ via MacRumors ]