以前当サイトで紹介したTaoTronicsの空気清浄機 「TT-AP006」 に、上位モデルとなる 「TT-AP005」 が登場だ。
TT-AP005はもっと大きな部屋で使用することを想定し、よりパワフルにしたモデル。TT-AP006をベースに、もっと便利に使える機能を盛り込んだ。
前回レビューさせていただいたTT-AP006につづき、TT-AP005もメーカーより提供いただいたため、本記事ではTT-AP005を使ってみた感想をお伝えしたいと思う。近いうちに空気清浄機を購入しようと考えている方に参考になればと思う。
提供:SUNVALLEY JAPAN
TaoTronicsの空気清浄機TT-AP005をレビュー
今回紹介するTT-AP005は、縦に長い直方体に近い形状をした空気清浄機だ。白を基調とし清潔さが感じられるデザインはTT-AP006と同じ。しかし、TT-AP005はより強力な空気循環能力を得るためかTT-AP006を縦に伸ばした構造になっている。
参考までに本体サイズは22.5 × 22.5 × 38cm。TT-AP006が21 × 21 × 29.6cmだったため、幅と奥行きがわずかに大きくなり、高さが17cmほど高くなったことになる。
実際に設置するとかなり存在感があるものの、設置面積自体はかなり小さく済むことから、一応デスクの上で稼働させることは可能だ。ただ本当にデスク上に置くと作業の邪魔になりかねないため、筆者の場合はタンスの上に設置している。
側面の穴から空気を取り込んで綺麗にする仕組み
側面には無数の穴が開けられていて、ここから空気を取り込み内部のフィルターで空中を漂うゴミをこしとる構造。ゴミをこしとった新鮮な空気は、天面の穴から排出される仕組みになっている。そのため、より効率良く空気を循環したいなら空気清浄機のすぐ横に物を置いて吸気口を塞ぐのは、あまり好ましくないことがおわかりいただけると思う。
本製品の空気清浄能力はCADR定格で最大290m³/h、約20畳まで適用できる。6分で8畳の空気をすべて清浄できる性能だ。筆者が普段自宅でつかっているメインの空気清浄機は某有名家電メーカーのハイグレードなものだが、性能はおおよそTT-AP005と同じくらい。パワーでは決して劣りはしない。これからの黄砂や花粉の季節に活躍してくれるだろう。
ライトが付いている状態
ライトを消灯した状態
TT-AP005の操作は本体天面のタッチセンサーで行う。電源のオン・オフ、風量の切り替え、タイマーの設定などすべて数回のタッチで完了できる。
タッチセンサーでできる操作は以下のとおり。
- 電源オン/オフ
- 風量調節
- 自動オフタイマー
- ライトの点灯/消灯
- チャイルドロック
センサーのタッチ感度はとても良く、操作はとてもスムーズだ。ちなみに電源オン/オフなど何かしらのボタンをタッチしたときに、「ピーン!」 と清潔感あふれる心地良い音が鳴るのが個人的には気に入っている。
パネル中央に空気の汚れが表示
あと、TT-AP005には部屋がいまどれくらい汚れているのか可視化できる機能が搭載されている。天面にディスプレイが内蔵されていて、空気中の汚れがμm単位でリアルタイムで表示される。さらに空気中のゴミの量が多くなると、天面のLEDの色が 「青」 → 「緑」 → 「オレンジ」 → 「赤」 に変化。遠目からでも部屋の空気が汚れていることが確認できる。
空気が汚れているときは風量を上げることで清浄することができるが、TT-AP005にはスマートモード(後述)という自動で最適な運転モードを選択する機能も搭載されているので、ユーザーが自らの手で運転モードを切り替える必要は必ずしもない。
機能①風量の調節
TT-AP005には、風量が異なる空気清浄モードが4つ用意されている。風量の強い順から 「強」 「中」 「弱」 「睡眠モード」 で、タッチセンサーの 「SPEED」 ボタンをタッチすることで切り替え可能だ。
さらに上記モードに加えて、空気の汚れ具合に応じて自動で風量を切り替える 「スマートモード」 も搭載されている。スマートモードへの切り替えは風量設定を 「AUTO」 にすることで可能だ。
スマートモードは部屋の空気の汚れをセンサーによって検知し、自動で適切な風量に切り替えてくれるモード。空気の状態は本体のLEDライトの色で表される。キレイな順に 「青」 「緑」 「オレンジ」 「赤」 となっていて、オレンジや赤になれば自動で風量が強くなり、自動で風量を強くしてくれる。
スマートモードのセンサーはそれなりに優秀で、掃除機をかけるなど空気が汚れるような作業をするとすぐにオレンジや赤のライトになっていた。これほどの感度なら基本いつもスマートモードにしておけば、手間要らずで空気を綺麗に保つことができるだろう。
機能②睡眠モード
「睡眠モード」 についてもう少し詳しく説明しよう。同モードは名前のとおり睡眠時に眠りを妨げないようにするモード。風量を下げ、運転音を静かにし(25dB以下)、さらに天面のライト類をほぼすべて消灯することで、ユーザーの快眠の妨げを防止する。
実際に就寝時、「睡眠モード」 を使ってみたが、動作音はほぼ無音に近いレベル。これなら寝付きづらい方でも安心して使用することができるはずだ。
タッチパネルのライトは 「睡眠モード」 を表す月のマークと、電源ボタン以外はすべて消灯される。眩しくて眠りづらいということはなかった。
機能③自動オフ機能
本製品には 「自動オフ機能」 が備わっていて、設定した運転時間がすぎると自動で電源をオフにできる。設定できる時間は2・4・8・12の4種類だ。
空気清浄機は24時間つけっぱなしにする方が多いとは聞くが、たとえば寝るときにベッドに入ってから2時間はホコリの除去のためにつけておいて、完全に眠りに入ってからはオフにしたい、という場合などに役に立つかもしれない。
フィルターについて
TT-AP005の空気清浄システムは、内蔵されたフィルターに空気を通すことで空気中のゴミをこしとる方式。一般的な空気清浄機と同じだ。
本製品のフィルターは、本体底面のハンドルをひねるように回すことでアクセスできる。フィルターは3層構造になっていて、一番外側のプレフィルターで髪の毛やペットの毛などの粗い不純物をキャッチし、真ん中の活性炭フィルターでニオイや有毒ガスを吸収。そして、最奥の13HEPAフィルターで花粉やホコリ、PM2.5といった0.3μmまでの小さな微粒子の約99.97%を捕捉する。
フィルター本体
フィルターのお手入れ方法としては、月に一回、柔らかいブラシや掃除機のホースなどを使ってプレフィルターに溜まっている髪の毛やホコリを取り除くように案内されている。フィルターが詰まってしまうと空気を効率よく綺麗にできなくなってしまうため、必ずお手入れするようにしよう。
また、月一回のお手入れをしていても、細かいゴミなどがどうしてもついたままになってしまうため、フィルターは3〜6ヶ月ごとの交換が推奨されている。
月の電気代はいくら?
空気清浄機は1年を通してずっと稼働させ続ける家電ということもあり電気代が気になるところだが、その心配はあまりする必要はなさそうだ。
当然ながら、TT-AP005の電気代はどのモードを多用したかによって異なる。各モードの電気代(1時間あたり)は以下のとおり。
- 睡眠モード:0.11円
- 弱モード:0.15円
- 中モード:0.38円
- 強モード:0.89円
※電気代は新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で算出
この数値を元に計算すると、もっとも風量の強い 「強」 モードで24時間使い続けたとしても21.36円、30日だと640.8円。「弱」 モードで使い続けたとしたら1日わずか4円弱。30日計算で110円程度だ。
一般的なご家庭だとおそらくほぼ 「弱」 モード、もしくは 「中」 モードでの動作が基本になると思われる。想定される電気代は月100円〜300円ほどになるのではないだろうか。
ちなみに筆者は寝室でずっと使用しているが、弱モードもしくはもっと電気消費量の少ない睡眠モードにしているため、おそらく月の電気代は100円前後になっているものと想定される。あまり電気代を気にする必要はないだろう。
まとめ:TT-AP005は他社ハイグレード空気清浄機に劣らぬ清浄能力を持つ
今回は新発売の空気清浄機 「TT-AP005」 をレビューした。TaoTronicsの高性能を低価格で提供するという “得意技” を今回も見事に実現できていたように感じている。
筆者は若干のハウスダストアレルギー持ちということもあって空気清浄機にはすこしばかりのこだわりがある。しかし、今回の 「TT-AP005」 の空気清浄能力はたしかで、咳やくしゃみがでないことから目に見えないような空気の汚れをしっかりキャッチしてくれているようだ。
唯一足りないのは加湿機能だが、空気清浄能力だけに着眼するとスペック的には寝室だけでなく居間などの広い部屋に置いても十分活躍できる性能をもつ。加湿能力を必要としないなら、本製品の導入は検討してもいいはずだ。
今後もおうち時間が増えそうな予感。「TT-AP005」 を使って快適な生活を送ってみてはどうだろうか。
「TT-AP005」 は、楽天市場などの販売店で10,999円前後で販売中だ。