今年の秋にAppleが発売しようとしている新型iPhoneは、ハードウェアに関するアップデートがいくつか用意されている可能性がある。
現地時間3月1日、TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏は投資家向けレポートの中で、次期iPhoneに関して言及した。
iPhone 13シリーズは全モデルがLightningポートを搭載、ノッチ小型化か
Ming-Chi Kuo氏のレポートによると、Appleは次期iPhoneこと 「iPhone 13」 シリーズを2021年秋に発売する計画。ラインナップはiPhone 12シリーズとおなじく全4機種のラインナップになるという。
この4つの新型iPhoneには、すべてのモデルにLightningコネクタが搭載され、QualcommのSnapdragon X60モデムが搭載されることで5G通信のパフォーマンスが改善される。
そして、画面に関してはノッチの小型化が行われ、端末サイズにおける画面の占有率が高くなる可能性があるようだ。
また、上位(プロ)モデルに関しては、120Hzの高リフレッシュレートをLTPO技術によって実現。電力の消費を抑えながら高リフレッシュレート化を実現する可能性があるという。
そのほか、カメラ性能についてはすべてのモデルにセンサーシフト式手ブレ補正機能が搭載されるとのこと。現行モデルでは最上位モデルであるiPhone 12 Pro Maxにしか同機能は搭載されていないが、すべてのモデルで手ブレの少ない美しい写真が撮影できる可能性がある。
バッテリー持ちについても改善があるようだ。Kuo氏のレポートでは、iPhone 13シリーズはマザーボードにSIMカードスロットを統合したり、Face IDのコンポートネントの一部を薄くするなどで内部の省スペース化を実現。これらの工夫によって空いたスペースを使って、より大容量のバッテリーを搭載することを考えているという。iPhoneの消費電力にもよるが、バッテリー駆動時間が長くなる可能性がある。
これらの情報は過去にも報じられてきたことが多いが、バッテリー容量の増加など新しい情報もいくつかある。情報を伝えたMing-Chi Kuo氏はAppleの未発表製品に関して高い情報精度をもつ人物のひとり。すべての情報が正しいとは限らないが、彼のこれまでの実績を考えると事実が多く含まれている可能性はかなり高そうだ。
iPhone 13シリーズの特徴 (Kuo氏予想)
- iPhone 13シリーズは2021年秋に発売
- ラインナップは全4種類
- 全モデルでノッチ小型化&Lightningコネクタ搭載
- iPhone 13 Pro/13 Pro Maxは120Hzの高リフレッシュレートに対応
- QualcommのSnapdragon X60モデムの搭載により5G通信のパフォーマンスが改善
- 全モデルにセンサーシフト式手ぶれ補正機能が搭載
- バッテリー容量が増加
ちなみに新型iPhone SEの登場は早くても2022年前半になる見通し。一部では今春に登場する可能性が指摘されていたが、その可能性はすこし低くなったと言えるだろう。
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[ via MacRumors ]