収入源の分散を目論むTwitterが、ついに有料機能を導入することを発表した。
その有料機能とは 「スーパーフォロー」 というサブスクリプションサービス。通常のフォローとは異なり、特定のユーザーを “スーパーフォロー“ することで、そのユーザーの特別なコンテンツを閲覧、利用することができるようになる。Twitterの機能を有料で利用するよりも、特定のユーザーを支援する性質をもつパトロン的サービスだ。
Twitterの有料機能 「スーパーフォロー」 が発表
スーパーフォローするには月額4.99ドル (日本円で約500〜600円程度か) くらいの課金が必要 (具体的な金額はまだ決まっていないようだが)。4.99ドルの一部は、TwitterはもちろんAppleやGoogleなどアプリプラットフォームに入るが、残りはスーパーフォローされたユーザーに入る仕組みになっている。つまり、同機能を利用することでTwitterで収益化できるようになるということだ (これまでも、動画に広告がつけば収入を得ることはできたが)。
スーパーフォローで提供できるコンテンツは、スーパーフォロワーに向けた限定ニュースレター (有料もしくは無料メルマガ) などのコンテンツ、サポーターバッジ、セールの情報、そしてコミュニティへのアクセスだ。
「コミュニティ」 という新機能も発表されている。この機能は、特定のジャンルに特化したグループを作り、その中でユーザーたちがコミュニケーションを取れるものになる。たとえばガジェットが好きなら最新ガジェットに関する投稿をし合う、ゲームが好きなら最新ゲーム発表会の日は大盛り上がり、そんな感じだ。
すでに一部のウェブサービス (YouTubeやFacebook) では、特定のユーザーに対して課金できる制度が導入されていて、このトレンドにTwitterも乗っかった形となる。
Twitterにとっては収益源を分散化でき、ユーザーにとっては投げ銭によって収入が増え、活動の幅を広げることができる。悪い機能ではなさそうだが、あとはTwitterのユーザーたちがこれをどう評価するだろうか。
ちなみに 「スーパーフォロー」 のグローバルでの提供時期は年内を計画しているようだが具体的な時期については述べられていない。また、日本で提供するかどうかもまだ明らかにされていない。
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