今年後半に、Appleは4つの次世代型iPhoneを発売する計画と報じられている。その4モデルはいずれも5Gに対応するという予想が主流だが、米金融・投資会社Wedbushのアナリストは違う見解を持っているようだ。
現地時間11日、WedbushのアナリストDaniel Ives氏、Strecker Backe氏、Ahmad Khalil氏らが、Appleは2021年2月に4Gのみに対応した安価なiPhone 12を発売する計画であると投資家向けレポートの中で伝えている。
2021年2月に 「iPhone 12」 の4Gモデルが発売?
3人のアナリストの予測では、iPhone 12の5G対応モデルが2020年秋、5G非対応モデルが来年初頭に発売することになり、発売時期にズレが発生することになる。価格は5G対応モデルが999ドルから、5G非対応モデルが800ドル前後となるとのこと。価格を先代モデルよりも引き上げない理由は現在の世界的リセッションを受けてのことだという。
この予測にはやや疑問点もある。そもそも、Appleが用意しているiPhone 12シリーズは一体何機種を用意しているのか。これまでのリーク情報では全部で4機種が用意されており、これらはすべてが5Gに対応するとの予測。もし今回の情報が事実なのであれば、iPhone 12のラインナップは全5機種となってしまう。
さらにAppleはiPhone SE(第2世代)を引き続き販売するとみられるため、iPhoneのラインナップは最適でも6機種となる。もちろん、現行のフルベゼルレスデザインを採用したiPhone 11シリーズの一部は引き続き販売される可能性が高いため、iPhoneのラインナップはかなり複雑化してしまう可能性がある。
それともWedbushのアナリスト予測で言われているのは、これまで予想されてきた4種類の 「iPhone 12」 の中に4Gのみをサポートする機種があるということなのだろうか。
今回の情報は彼らがアジアのサプライチェーンから入手したものであるとのこと。やや実績が足りないアナリストたちの予測ではあるものの、新型コロナの影響で発売時期が遅れるという異例の発表があったことも踏まえて、今年は異例づくしなのかもしれない。
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[ img via Ben Geskin / via BusinessInsider ]