Appleが一度開発を断念したAirPowerは実は秘密裏に開発が続けられているとの噂だが、同情報を伝えた新鋭リーカーJon Prosser(@jon_prosser)氏は、現地時間6月18日にAirPowerのプロトタイプを撮影した写真を投稿。AirPowerの開発が継続していると伝えた過去のリークを証明しようとしている。
AirPowerのプロトタイプの写真が公開
同氏は自らのTwitterアカウントで、AirPowerのプロトタイプであるとして上記写真を投稿した。写真に写るのは紛れもなくAppleが一度開発を諦めたワイヤレス充電器 「AirPower」 だ。
「AirPower」 は2017年に発表されたApple純正のワイヤレス充電器。iPhoneだけでなく、Apple WatchやAirPodsなど複数デバイスを同時に充電できることで大いに期待された製品だったが、熱処理などの問題で開発が難航したことから、2019年3月に開発中止が発表されていた。
しかし今回のリーク写真に写るAirPowerは、2017年当時に発表されたものとほとんどデザインが変わっていないことがお分かりいただけると思う。さらにApple Watchも充電できている様子も確認できる。
Well, you guys wanted a better picture of “C68”… 😏
Remember how I said that the main problem was that current prototypes didn’t support Apple Watch?
Yeah.
Well.They got the Watch working… 👀 pic.twitter.com/LvBeNAAtt3
— Jon Prosser (@jon_prosser) June 18, 2020
AirPowerの開発が断念された最大の理由はApple Watchへの対応の難しさにあるとされていたが、Jon Prosser氏が今年4月にApple Watchのサポートを示唆していたとおり、やはりAppleはAirPowerの本来の仕様を諦めていなかったのかもしれない。
USB-C
— Jon Prosser (@jon_prosser) June 18, 2020
新生AirPowerがいつ発表されるのかは現時点では不明だが、Jon Prosser氏は2020年第4四半期〜2021年第1四半期に発表もしくは発売されることを予想していた。とはいえ、 Watchの充電が実現できているところを見ると、もしかすると近いうちに発表されることになるのかもしれない。
ちなみにJon Prosser氏の以前の予測によると、Appleは大小2種類のAirPowerを開発・テスト中で、今回紹介したのは “C68” というコードネームがふられた大型モデルの方になる。大型のAirPowerには熱を管理するためA11チップが搭載される予定で、本体筐体はシリコンではなくホワイトレザー仕様。価格は250ドル以下になると予想されている。
小型モデルについてはどのようなデザイン、仕様になるのかは現時点ではほとんどわかっていない。
BlombergのMark Gurman氏が今回の情報について言及。なんと彼はAirPowerのプロトタイプとみられるデバイスを所有しているという。昨年のプロトタイプ段階でApple Watchはサポートできていたようだ。Jon Prosser氏がもたらした今回のプロトタイプの画像は、もしかするとMark Gurman氏の持っているものと同一のものである可能性がある点に注意が必要だ。
I’ve had at home (in black, even) since last year, even works with the Apple Watch pic.twitter.com/hjm10weP5G
— Mark Gurman (@markgurman) June 18, 2020
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