今春、Appleはミドルシップ型iPhoneの新ラインナップとして、「iPhone 8」 もしくは 「iPhone SE 2」 の後継機種を投入する予定と伝えられている。この後継機種は 「iPhone 8/8 Plus」 をベースにし、複数モデル (4.7インチ/5.5インチ) が投入されることが予想されているが、そのうち一部のモデルには顔認証機能 「Face ID」 が搭載される可能性があることがわかった。
国内メディアMacお宝鑑定団Blog(羅針盤) が14日、「CES 2020」 に参加した複数のサプライヤー関係者からの情報として伝えた。
iPhone 9の一部モデルにはFace IDが搭載予定
Macお宝鑑定団Blog(羅針盤) が入手した情報によると、件のiPhoneはこれまでの情報どおり 「iPhone 8」 をベースにしたモデルになっている模様。
しかし、基本的な仕様はiPhone 8とは大きく異なるようで、まずは生体認証にはTouch ID (指紋認証) ではなくFace ID (顔認証) が採用されているとのこと。
また、画面サイズも従来の4.7インチではなく5.4インチ。つまり、この情報が正しければiPhone X~11シリーズのようなベゼルレスデザインを採用することになる。iPhone 8の筐体サイズを変えずに画面周囲のベゼルを狭くすることで画面面積だけを増やすということだ。
さらに細かい変化として、レシーバーのサイズはiPhone 11シリーズとiPhone XSシリーズの中間サイズになるほか、背面カメラはiPhone 8シリーズよりもわずかに大きくなり、LED True ToneフラッシュはiPhone 7のものと同じくらいの大きさに戻るとのこと。
内蔵プロセッサには 「iPhone 11/11 Pro」 に搭載されていたものと同じ、「A13 Bionic」 プロセッサが採用されるため、処理性能的にはiPhone 11シリーズと同等レベルになる模様。
Macお宝鑑定団Blog(羅針盤)によると、Face ID搭載モデルはTouch ID搭載モデルとは別に開発されている可能性があるとのことで、実際に発売するモデルはTouch ID対応モデルのみになるのか、それともFace ID対応モデルとTouch ID対応モデルが混在するのかなど詳細についてはわかっていないようだ。
しかし、この情報を提供したサプライヤーは昨年開催された 「CES 2019」 において、iPod touch (第7世代) が開発中であるという正確なリーク情報を提供した実績がある(実際、2019年3月にiPod touch(第7世代)は発売した)とのことなので、信憑性についてはそれなりと考えていいのかも。
iPhone 11シリーズよりも小型なモデルでFace ID搭載などを実現するとなれば、iPhone SEのように安さを売りにしたモデルにはならなさそうではあるが、iPhoneの販売を拡大させたいAppleにとっては、ミドルシップのベゼルレスモデルを投入するという選択肢はあり得ない話ではないのかもしれない。
ただし、これまでの情報でAppleは2020年秋に合計4機種のiPhoneを発売する計画と伝えられていて、そのうちの1機種で5.4インチの画面を搭載したモデルが用意されるという情報があり、もしかすると今回の情報は2019年秋モデルのことを指している可能性があることから今後の情報に注意が必要だ。
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