iOSを使っていてよく頻繁に見聞きするのが、iOSに収録されている標準のアプリを削除、または非表示にすることができないというもの。
その中でも特に「株価」アプリは、マーケットに興味があったり投資をしている人でない限り、使用する機会が少ない。それにも関わらず、「株価」アプリがiOSに導入されてからは、一度たりとも消すことができなかった。
ユーザーは、どうにか邪魔にならないようにフォルダに入れて隠したり、裏技のようなもので同アプリを消したり非表示にしていた。
だが、今後はそんな努力は必要なくなるのかもしれない。iTunes内部のメタデータによると、将来的に「株価」アプリなどを非表示にする機能が搭載される可能性があるようだ。
複数の標準アプリが消去、または非表示にできるようになる?
App Adviceによると、iTunesの内部APIに追加された記述の中に「isFirstParty」と「isFirstPartyHideableApp」というキーが含まれていたことが明らかになった。
この「FirstParty」はおそらくAppleのことを表しており、サードパーティ製以外のアプリの表示を非表示にすることができそうな記述だ。
今回発見された記述からすると、もしかすると将来的に「株価」アプリなどの不要な標準アプリを消すことができるようになるのかもしれない(実現は早くてもiOS 10?)。
AppleのCEOティム・クック氏は、以前BuzzFeedのインタビューで「一部のデフォルトアプリを削除できるようにする」ことを示唆したように、おそらく、電話やメッセージアプリのような機能は必須アプリとして消すことができないと思うが、例えばコンパスや電卓などのアプリケーションは「株価」アプリと同様に消すことができるようになるのかもしれない。
そもそも、なぜこれらの標準アプリは今まで消すことができなかったのか。それは標準アプリを削除した際に、他のシステムに何かしらの影響が出る可能性があるためであるようだ。
ユーザーが意図的に標準アプリを消すことで出る不具合にiOSは対応できておらず、結果全ての標準アプリを消すことが許可されていないとのこと。
残念ながら、今回のiTunesのメタデータからは、確実に標準アプリが消せるようになるかどうかについては不明だ。だが、もし実現された場合、ユーザーはわざわざ「使わないアプリ」フォルダを作る必要がない上に、ストレージ容量を無駄に使う必要がなくなるというのは嬉しいところだ。