今秋、Appleは独自開発した紛失防止タグを発表するとの噂だ。「iOS 13」 から同紛失防止タグに関する情報が発掘されており、存在自体はほぼ確実視されている。
この紛失防止タグは、お財布や車のキーなど失くしたら困るものに装着すれば、iPhoneからタグがついたアイテムがどこにあるのかを調べることができるというもの。MAMORIOやTileなどが有名だが、これをAppleが自ら開発していると複数の情報筋は伝えている。
そして現地時間9月6日、TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏が投資家向けレポートの中で次期iPhoneに関する情報を伝えており、次期iPhoneはより正確な位置情報を取得できるUWB (超広帯域無線システム) をサポートする可能性を伝えた。これがもし本当であれば、Appleの紛失防止タグの位置情報の誤差は十数センチレベルになる可能性がある。
新型iPhoneはUWBのサポートにより位置情報の誤差が極めて少なく
Kuo氏が伝えているUWB (超広帯域無線システム) とは、同じく位置の測位ができるBluetooth LEやWi-Fiに比べて、最大100倍程度、正確に位置情報をつかむことができる技術。Wi-FiやBluetoothは5mというかなり幅のある位置情報しか掴むことができないが、UWBなら5~10cmレベルの精度で位置を特定することができる。
このUWBは、捜索するデバイスと捜索されるデバイスの両方に同じシステム(UWB)が搭載されている必要がある。つまり、もしAppleの紛失防止タグをiPhoneで使う場合、iPhone側にもUWBが搭載されている必要があるということになる。
Amazonなどで販売中の 「MAMORIO」
もちろん、Bluetooth LEやWi-Fiを使ったデバイス捜索機能が利用できる可能性も高い。Appleは全部のiPhoneで同機能を利用できるようにすれば、紛失防止タグを欲するユーザーはきっと多くなるだろう。
しかし、Appleが例の紛失防止タグにこういった機能を対応させる予定なのかはわかっていないため、もしかすると紛失防止タグは次期iPhoneにのみ限定される機能となる可能性があることも現時点では考慮に入れておいた方がよさそうだ。
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[ via MacRumors ]