2020年東京五輪のメダル約5,000個分、すべて廃棄スマホ・家電のリサイクルで製造へ 3月31日で回収は終了

いよいよ開催が来年に迫る東京オリンピックとパラリンピック、同大会で選手たちに渡されるメダルは、すべて家電製品や携帯電話のリサイクルによって製造される方針だったが、どうやらその目処が立ったようだ。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会の発表によると、両大会で選手に授与されるメダル(金・銀・銅) の素材確保がまもなく完了するとのこと。それに伴い、金属の回収のために行っていた携帯電話や家電回収を3月31日をもって終了することを明らかにしている。

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メダルの素材確保がまもなく完了、携帯電話や家電の回収が終了へ

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは 「持続可能な社会の実現」 を目指し、金・銀・銅を使用した家電製品や携帯電話を回収・リサイクルし、全メダル5,000個を製造するプロジェクト 「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」 が進められていた。

当初は携帯電話の回収でメダルを製造する考えだったが、3つのメダルのうち最も使用する金属は銀(金メダルは銀メダルに金メッキを施す) であることに加えて、携帯電話に使用されている銀が少ないことから、銀が多く含まれる家電の回収にも力を入れていた。

さらに、家電製品の回収地点も増やしたことも功を奏し、来月末には回収を無事終了することができる予定だという。ちなみに、オリンピック・パラリンピックのメダル製造に、スマートフォンなどの家電リサイクルを用いるのは両大会史上初めてのこととなる。

現在の金属の確保状況は以下の通り。

  確保済み金属量(A) 最終的な納入量(目標)(B) A / B
28.4㎏ 30.3㎏ 93.7%
3,500㎏ 4,100㎏ 85.4%
2,700㎏ 2,700㎏ 100%

メダルのデザインについてはまだ発表されていないが、同大会組織委員会はすでにIOC (国際オリンピック委員会) にデザインの承認を受けており、すでに製造を開始している。

[ image via Tony Hisgett ]

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