1970年と言えば、日本は高度経済成長の真っ最中で、日本が核拡散防止条約に調印したり、初の国産人工衛星「おおすみ」の打ち上げに成功した年だ。
そんな昔の時代にEメールというものはおそらく存在しないはずだが、なんと1970年からメールが届いたというiOSユーザーがいると話題になっているので詳しくお伝えしようと思う!
送信者不明の1970年1月1日のメールが届く
The Telegraphは、一部のiOSユーザーの元に大昔からメールが届くという事態が発生していると伝えている。
このメールは複数のiOSユーザーに送信されているようで、iOSユーザーの元に送信されたメールはタイトルや本文に何も記載されていないもので、送信日時が1970年1月1日になっているとのこと。送信者についても記載されておらず、一体いつ誰が、このメールを送信したのかが分からないそうだ。
これらの問題は、このメールを受け取った一部のユーザーが、Twitterなどで下記のようなスクリーンショット等を公開していることで発覚したのだが、あまりの謎現象でこのメールを受け取ったユーザーたちも困惑せざるを得ないようだ。
What’s going on? I’m being emailed from the 1970s. pic.twitter.com/qWEq61t0Zy
— Matthew Howett (@howett) 2016年3月6日
バグが原因で、残念ながら未来人や過去人から送られたメールではない
この怪奇現象を聞いているとだんだん怖くなってきそうだが、9to5Macによると、どうやらこれはバグの一種であるとのことだ。
このバグは、ユーザーが異なるタイムゾーンでメールを受信したことで稀に起こる現象で、自分のタイムゾーンと異なったタイムゾーンから受信した場合に、何らかの理由で日付や時刻を取得できないことがあるのだそうだ。
もし日付や時刻を取得できなかった場合、iOSは自動で「0」と返してしまう。「0」を認識した場合、UNIX時間が加算されず1970年1月1日になることから、この日付が表示されてしまうということだ。
1970年にタイムリープした誰かが、このユーザーの元にメールを送信したという夢のような可能性も否定できないが、科学的に考えてもこれはおそらくバグであると言えそうだ。
ちなみに同バグが発生したとしても、メールアプリを終了したのちにデバイスの再起動を行うことでバグメールが削除されるとのこと。怪奇現象でも過去からのメールというわけでもないので安心しよう。
[ via 9to5Mac ]