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【2021年版】13インチMacBook Pro、エントリーモデルと上位モデルどちらを購入するべきか。価格・スペックで徹底比較

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現地時間5月4日、Appleは噂の新型13インチMacBook Proをサプライズ発表した。この新型13インチMacBook Proにはこれまでどおり2種類のグレードが用意されていて、見た目は似ているが大きく仕様が異なる。

というわけで当記事では、発表された新型13インチMacBook Pro (2020) の2グレードを比較してみた。購入の際の比較に使っていただきたい。

本体デザイン・ポート数

13インチMacBook Pro(2020)のデザインは、上位モデルと下位モデルともにほとんど同じ仕様になっている。画面サイズは13インチ、筐体サイズは幅30.41×奥行21.24×高さ1.56cm、重量1.4kgと違いはない。

唯一の違いは、搭載されているポートの数。MacBook ProにはThunderbolt 3(USB-C)ポートが搭載されているが、その個数が上位モデルは4個、下位モデルが2個となっている。

  13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2 Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4

4口あれば同時に4台のデバイスを接続できるほか、MacBook Proを充電しながら3台のデバイスを接続することが可能だ。

上位モデルは右側にもポートが存在

しかし、下位モデルのように2口となるとMacBook Proを充電中に接続できるデバイス数の数は1台に限られる。もちろん、サードパーティ製のUSB-Cハブなどを使えば接続できるデバイス数を増やすことはできるが、それには追加費用がかかる上に、屋外に持ち出す際にはそういったアクセサリ製品を持ち出す必要がある。

ちなみに搭載されているポートの位置も下位モデルは本体左側のみ。上位モデルは左右それぞれ2口ずつなので、Thunderbolt 3(USB-C)ポートへのアクセスのしやすさは上位モデルの方が優れているということになる。

キーボード

MacBook Pro(2020)に搭載されているキーボードは全機種においてシザー構造を採用した 「Magic Keyboard」 。よって、13インチMacBook Proの上位モデルと下位モデルにはキーボードに関する違いが存在しない。

13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
16インチMacBook Pro(2019)
バックライトMagic Keyboard
・シザー構造
・1mmのキーストローク
・逆T時型の矢印キー
バックライトMagic Keyboard
・シザー構造
・1mmのキーストローク
・逆T時型の矢印キー
バックライトMagic Keyboard
・シザー構造
・1mmのキーストローク
・逆T時型の矢印キー

Touch BarやToufh IDも両モデルに搭載されているため、使い勝手に関しても同じエクスペリエンスだ。この点においては上位モデルと下位モデル、どちらを購入しても違いを感じることはないはずだ。

内蔵プロセッサ

上位モデルと下位モデルのもっとも大きな違いは、内蔵されているプロセッサにあるといっても過言ではない。

上位モデルに搭載されるプロセッサはIntelの第10世代プロセッサCore i5/i7。そして下位モデルに搭載されているプロセッサはIntelの第8世代プロセッサCore i5/i7。いずれも同じクアッドコアプロセッサだが、プロセッサの世代が2世代も違うため性能差はかなりのものになるはず。

  13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
プロセッサ

標準構成:
第8世代 Intel Core i5 (1.4GHz/4コア)
・TB使用時最大3.9GHz
・128MB eDRAM

オプション:
第8世代 Intel Core i7 (1.7GHz/4コア)
・TB使用時最大4.5GHz
・128MB eDRAM

標準構成:
第10世代 Intel Core i5 (2.0GHz/4コア)
・TB使用時最大3.8GHz
・6MB L3キャッシュ

オプション:
第10世代 Intel Core i7 (2.3GHz/4コア)
・TB使用時最大4.1GHz
・8MB L3キャッシュ

上位モデルの性能はまだ明らかになっていないためどれくらい差があるのかは不明だが、同じ第10世代のプロセッサを搭載したMacBook Airが飛躍的な性能向上を見せていたことから、おそらく上位モデルは先代のMacBook Pro(2019)から大きく性能が向上している可能性が高い。

標準構成プロセッサのベンチマークスコア
モデル プロセッサ コア数 シングルコア マルチコア
MacBook Air(2020) i3 / 1.1GHz 2 1102 2342
13インチMacBook Pro(2020/下位) i5 / 1.4GHz 4 ??? ???
13インチMacBook Pro(2020/上位) i5 / 2.0GHz 4 ??? ???
16インチMacBook Pro i7 / 2.6GHz 6 1014 5627

ちなみに下位モデルのプロセッサ、実は先代モデル (= MacBook Pro 2019 下位モデル) から変更がない。つまり、下位モデルと上位モデルとの差は2020年モデルの登場によってさらに拡大したことになる。しかもMacBook Airとの性能差も縮まっているため、性能面だけでみればMacBook Proの下位モデルを購入する必要性は現時点ではほぼないのではないだろうか。

内蔵メモリ容量

MacBook Proに搭載されるメモリは、上位モデルのみ容量が倍増している。

これまで13インチMacBook Proに内蔵されていたメモリは下位モデル・上位モデル問わず8GBもしくは16GBだったが、2020年モデルから下位モデルが8GB/16GB、上位モデルが16GB/32GBとなり、上位モデルははじめて32GBのメモリを搭載できるようになった。

  13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
メモリ 8GB/16GB 16GB/32GB

Macを快適に使うには最低でも16GBが欲しいところ。下位モデルでもCTOオプションで16GBに増量ができるためあまり気にする必要はないところかもしれないが、映像や写真の編集、アプリの多数同時立ち上げなどメモリを多量に消費するような使い方を想定している場合はメモリ容量は多いに越したことはない。もし32GBのメモリを搭載したいのであれば上位モデルしか選択肢はないということをぜひ覚えておこう。

グラフィック

MacBook Proに搭載されるグラフィックチップは、下位モデルはIntel Iris Plus Graphics 645、上位モデルはIntel Iris Plus Graphicsとされている。

  13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
グラフィック Intel Iris Plus Graphics 645 Intel Iris Plus Graphics

両者の間にどれほどの性能差があるのかはベンチマークスコアの公開を待ちたいところだが、Appleの公式発表によればPro Display XDRに6K解像度で映像を出力できるのはIntel Iris Plus Graphicsを搭載した上位モデルのみとされているため、グラフィック性能はやはり上位モデルの方が上ということになる。

Pro Display XDRなどの高解像度ディスプレイに接続することを前提にしている場合は上位モデルを購入した方が良いだろう。

下位モデルの魅力は価格

ここまで紹介してきたとおり、上位モデルと下位モデルは見た目はほとんど同じながら、内蔵プロセッサや内蔵メモリなど多数の点で違いがあることがお分かりいただけただろうか。性能はすべてにおいて上位モデルの方が上となるため、性能の高いモデルを購入したい場合は上位モデルを購入した方がいいだろう。

下位モデルを選ぶべき理由は予算が限られている場合のみ。上位モデルは最安モデルで188,800円(税別)だが、下位モデル5.4万円安い134,800円(税別)で購入できる。

  13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
価格(税別) 134,800円〜 188,800円〜

Touch BarやTouch IDが搭載されており、P3広色域ディスプレイやTrueToneテクノロジーが搭載されているなど上位モデルの機能はほぼすべて利用することができるため、高い性能を必要としないが、MacBook Pro(上位モデル)と同じ機能を使いたい方は下位モデルを購入してもいいのかもしれない。

MacBook Air 2020

ただし、さらに3万円安いMacBook Airも考え方によっては良い選択肢になるのではないだろうか。

  MacBook Air(2020) 13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
価格(税別) 104,800円〜 134,800円〜 188,800円〜

MacBook Pro (下位モデル) とMacBook Airではやはり性能・機能はMacBook Pro (下位モデル) の方が上回るが、とはいえ両者の間にはそこまで大きな差がないのも事実。搭載されているThunderbolt 3(USB-C)ポートの数も同じ2口なので使い勝手はほぼ同じだ。

もしMacBook Pro (上位モデル) を購入する必要性がないと感じているのであれば、思い切ってMacBook Airまでグレードを下げてしまうのも手だと筆者は個人的に考えている。どうするかはユーザー次第だが、安いモデルを購入して浮いたお金でサードパーティ製アクセサリを購入してみてもいいのではないだろうか。

MacBook Pro 上位モデルと下位モデルのスペック比較表

  13インチMacBook Pro(2020)
下位モデル
13インチMacBook Pro(2020)
上位モデル
ディスプレイ 13.3インチRetinaディスプレイ
広色域(P3)
True Toneテクノロジー
解像度 2,560 x 1,600ピクセル(227ppi)
Touch Bar
Touch ID
ストレージ(SSD) 256GB/512GB/1TB/2TB 512GB/1TB/2TB/4TB
プロセッサ

第8世代 Intel Core i5 (1.4GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大3.9GHz
・128MB eDRAM

第8世代 Intel Core i7 (1.7GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大4.5GHz
・128MB eDRAM

第10世代 Intel Core i5 (2.0GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大3.8GHz
・6MB L3キャッシュ

第10世代 Intel Core i7 (2.3GHz/4コア)
・Turbo Boost使用時最大4.1GHz
・8MB L3キャッシュ

メモリ 8GB/16GB 16GB/32GB
グラフィック Intel Iris Plus Graphics 645 Intel Iris Plus Graphics
本体サイズ 幅30.41 × 奥行き21.24 × 高さ1.56 cm
重量 1.4kg
通信 Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.0
カメラ 720p FaceTime HDカメラ
ポート Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 2 Thunderbolt 3(USB-C)ポート × 4
オーディオ ハイダイナミックレンジステレオスピーカー
ワイドなステレオサウンド
Dolby Atmos再生に対応
指向性ビームフォーミングを持つ3マイクアレイ
・3.5mmヘッドフォンジャック
キーボード バックライトMagic Keyboard
・シザー構造
・1mmのキーストローク
・逆T時型の矢印キー
バッテリー容量 58.2Wh 58.0Wh
バッテリー持ち ブラウジング:最大10時間
ムービー再生:最大10時間
カラー シルバー
スペースグレイ
価格(税別) 134,800円〜 188,800円〜

まとめ:性能重視は上位モデル、コスパ重視は下位モデルがオススメ

以上、13インチMacBook Proの上位モデルと下位モデルの違いについて解説した。

簡単にまとめるなら、使い勝手が良く性能が高い方がいいのであれば上位モデルを。そして性能はそこそこで価格(コストパフォーマンス)も重視したいのであれば下位モデルを。

そしてやや今回の主題とはズレてしまうが、MacBook Proほどの性能が必要ではない場合はMacBook Airの購入も視野に入ってくるのではないだろうか。

ぜひ購入の参考にしていただければと思う。

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AuthorNANA

東北出身の東京都在住(性別年齢は非公開)。趣味はガジェットいじり、旅行や料理、映画、ゲーム。イモリやサンショウウオが好きなので、家でよく愛でています。

同メディアで取り扱う情報は主にインターネットテクノロジー関連、AppleやGoogleなどの新製品やサービス。その他、今最も興味があるのは「VR/AR」「スマートスピーカー」。